[新製品・サービス]
ネットワールド、クラウドの構成管理をコード化するSaaS「Terraform Cloud Business」を提供
2020年9月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
ネットワールドは2020年9月24日、クラウド環境で調達するサーバーなどの構成管理をコード化・自動化するクラウドサービス「Terraform Cloud Business」の販売を開始した(開発元:米HashiCorp)オプションで日本語のヘルプデスクサポートも提供する。価格(税別)は、5ユーザーの最小構成「スモールスタートパック」で年額397万4400円となっている。
ネットワールドの「Terraform Cloud Business」は、クラウド環境で調達するサーバーなどの構成管理をコード化・自動化するクラウドサービスである。オンプレミスで稼働するミドルウェア「Terraform Enterprise」相当のサービスを、開発元である米HashiCorpがSaaS型クラウドサービスの形態で2020年8月から提供している。
Terraform Enterpriseは、Infrastructure as Code(IaC)を実現する。クラウド環境で調達するサーバーなどのITリソースの指定を、テキスト形式のファイル上に、プログラムコードとして記述できる。インフラの状態をコードとして記述できることから、GitHubなどのソースコード管理ツールでITリソースの状態を管理できる。
ネットワールドは、2020年4月にミドルウェアであるTerraform Enterpriseの販売とサポートを開始済み(関連記事:ネットワールド、Terraformなど米HashiCorp製品を日本語ヘルプデスク付きで販売)。今回、SaaS版のTerraform Cloud Businessの登場に合わせて、Terraform Cloud Businessの販売とサポートを開始した。
なお、Terraform Cloud Businessは、既存のSaaS版「Terraform Cloud」の機能上位版に相当し、オンプレミス版のTerraform Enterpriseでのみ利用できていた機能群をSaaSでも利用できるようにしている。具体的には、監査ログの管理、クラウドコストの事前確認、複数のプロビジョニング処理の同時実行などの機能群を利用できる。オンプレミス環境のプライベートクラウド(VMware、Nutanix、F5など)のリソースもプロビジョニングの対象にできる。
監査ログ管理では、米Splunkのログ管理ソフトウェア「Splunk Enterprise」および「Splunk Cloud」とデータ連携できる。Splunkの管理画面とダッシュボードで、主要なアクションやユーザーを可視化したり、詳細に分析したりできる。Splunk以外のシステムとも、JSON APIを介してデータ連携できる。
価格(税別)は、最小構成(5ユーザー、100ワークスペース、同時実行数2)の「スモールスタートパック」で、年額397万4400円。