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Webシステムをモバイルアプリ化できる「快作モバイル+」に新版、手書き入力などを強化

2020年10月2日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立ソリューションズ・クリエイトは2020年9月30日、Webアプリケーションをモバイルアプリ化できるツールの新版「快作モバイル+ Ver.3」を販売開始した。2020年11月2日に出荷する。新版では、QRコードの連続読み取りや手書き入力の強化などを図った。価格(税別)は、100ユーザー時に266万円。販売目標は、モバイル事業全体で今後3年間で30億円(累計)。

 快作モバイル+は、Webアプリケーションをモバイルアプリ化できるツールである。営業、保守、工場などの現場で発生するデータを、タブレットなどのモバイル端末を使ってその場で収集し、これを可視化する、といった用途に利用できる。

 既存のWebアプリケーションや新たに開発するWebアプリケーションをバックエンドシステムとして、これにモバイル用のフロントエンドを追加できる(図1)。Webページを変換するだけでなく、オフラインでも動作できるように、モバイル端末側のWebブラウザ機能を拡張するエージェントソフトウェアを用意している。

図1:Webアプリケーションをバックエンドシステムとして、これにモバイル用のフロントエンドを追加できる。Webシステムへのアクセスを中継するゲートウェイサーバーや、モバイル端末側のWebブラウザ機能を拡張するエージェントソフトウェアなどを提供する(出典:日立ソリューションズ・クリエイト)図1:Webアプリケーションをバックエンドシステムとして、これにモバイル用のフロントエンドを追加できる。Webシステムへのアクセスを中継するゲートウェイサーバーや、モバイル端末側のWebブラウザ機能を拡張するエージェントソフトウェアなどを提供する(出典:日立ソリューションズ・クリエイト)
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 Webアプリケーション技術を利用しつつ、専用に構築したモバイルアプリのように、ローカルに保存したオフラインのコンテンツを参照できる。モバイルSQLデータベースも用意しており、データベースアクセスをともなうアプリケーションもオフラインで実行できる。モバイル端末が備えるカメラ機能などのハードウェアにもアクセスできる。

 新版では、モバイル端末のインタフェースを使ってデータを入力する機能を強化した(図2)。モバイル端末のデフォルトキーボードでの入力に加えて、新たに、数字キーボードや、スライドバーなどのカスタム入力パーツによる入力が可能になった。また、バーコードやQRコードの連続読み取りができるようになった。

図2:快作モバイル+の新版では、モバイル端末のインタフェースを使ってデータを入力する機能を強化した(出典:日立ソリューションズ・クリエイト)図2:快作モバイル+の新版では、モバイル端末のインタフェースを使ってデータを入力する機能を強化した(出典:日立ソリューションズ・クリエイト)
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 手書き入力も強化した。新たに、図形(四角形や丸など)、スタンプ、テキスト入力などの描画ができるようになった(写真1)。これにより、モバイル端末で図の編集が可能になった。iPad OS版では、Apple Pencilを利用して、筆圧、傾き、角度を認識できるようにした。

写真1:手書き入力を強化し、新たに図形(四角形や丸など)、スタンプ、テキスト入力などの描画ができるようにした(出典:日立ソリューションズ・クリエイト)写真1:手書き入力を強化し、新たに図形(四角形や丸など)、スタンプ、テキスト入力などの描画ができるようにした(出典:日立ソリューションズ・クリエイト)

 新版では、ユーザー情報や端末、アプリへの配信データを管理するサーバーソフトウェアのUIも刷新した。また、5G時代を受けてバックエンドのWebアプリケーションへの接続トラフィックが増えることを想定し、Webアプリケーションへの中継ゲートウェイサーバーソフトウェアの性能も改善した。

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