グーグル・クラウド・ジャパンは2020年10月6日、G Suiteの後継ブランドとなる「Google Workspace」を発表した。Gmail、カレンダー、Meet、Chat、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイトなどのGooogleのアプリケーション群を1カ所にまとめて提供する。各プランの1ユーザーあたりの価格(税別)は、「Business Starter」が月額680円 、「Business Standard」が月額1360円、「Business Plus」が月額2040円。
グーグル・クラウド・ジャパンの「Google Workspace」(旧サービス名:G Suite)は、業務の遂行に必要となるGoogleの各アプリケーションを1カ所にまとめて提供するSaaS型のオフィスアプリケーション群/グループウェアである。Gmail、カレンダー、ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meetなどを含んでいる。新ブランドの開始にあたり、Gmailやカレンダーなど各アプリケーションのアイコンを一掃する。数週間のうちに新しい4色のアイコンに変わる(図1)。
Google Workspaceは、これまでのG Suiteと比べて、いくつかの機能を追加した。チャットルーム内でリアルタイムに協力してドキュメントを編集できる機能や、ピクチャーインピクチャーでMeetに参加している人の顔が見える機能などを追加した。
Chatやドライブのゲストアクセス機能を使って、顧客やパートナー企業と容易にコミュニケーションが行えるようになった。今後数週間以内に、チャットルームでドキュメントを動的に作成し、ゲストと共同編集できるようになる(画面1)。こうした機能により、コンテンツの共有や、組織外のユーザーと直接連携することが容易になる。
拡大画像表示
Meetのピクチャーインピクチャーを、GmailとChatに導入する(画面2)。コラボレーションの最中に、一緒に作業しているユーザーを、実際に見たり聞いたりできるようになる。今後数カ月間で、Meetのピクチャーインピクチャーを、ドキュメント、スプレッドシート、スライドにも展開していく。
拡大画像表示
Meetのピクチャーインピクチャーは、顧客に提案書を説明したり、顧客に合わせて文書を示したりする際に、特に効果を発揮する。以前は、提示していたファイルしか表示できなかったが、実際に誰かの顔を見ながら、言葉以外のサインを把握できるようになる。
重要な作業を簡単に行えるようにする機能として、ドキュメント、スプレッドシート、スライドでは、新しいタブを開かずに、リンクされているファイルをプレビューできるようにした(画面3)。これにより、アプリケーション間を移動する時間を減らせる。
拡大画像表示
ドキュメント内で誰かに名前リンク付きでコメントすると、スマートチップに連絡先の詳細が表示されるようにした(画面4)。これには組織外の人も含まれる。アプリケーション画面では、その人を連絡先に追加したり、メール、チャット、動画で連絡したりするといったアクションも提案する。
拡大画像表示