中央システムは2020年10月30日、クラウド勤怠管理システム「RecoRu(レコル)」に「有給休暇の自動付与機能」を追加したと発表した。労働者の有休取得状況を正確かつ簡単に管理できる。
レコルは、クラウド型の勤怠管理システムである。有休の申請や、36協定に則った残業時間の管理ができる勤怠分析など、すべての機能を追加料金なしで、1人あたり月額100円で利用できる。
今回、有給休暇をシステムが自動的に付与する新機能を追加した(画面1)。労務担当者が手動で管理していた有給休暇の付与日数を、システムに任せられるようになり、管理工数を削減できる。
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有給休暇の自動付与機能では、入社日基準や毎年指定した月日での一斉付与など、企業ごとの様々な就業規則に合わせた設定ができる。付与条件をあらかじめ設定しておくことで、労働者の勤続年数や所定労働日数、出勤率に基づいて判定した有給休暇の日数を、システムが自動で付与する。
2019年4月に施行された働き方改革関連法案により、企業側が年10日以上の有給休暇を付与しているすべての労働者に、「年5日以上の年次有給休暇を取得させること」が義務化された。必要日数を取得させなかった場合には、労働者1人あたり30万以下の罰金が課せられる。そのため、企業の労務担当者は、労働者の有給休暇の付与や取得状況を正確に管理する必要があり、業務が増加している。
今回追加した新機能と、従来からある有休取得状況の把握ができる機能と合わせて利用することで、専用の管理画面で5日の取得義務を達成していない労働者を簡単に把握できるようになる。また、3年間の保管義務がある「年次有給休暇管理簿」の出力も可能で、労働者の有休取得を正確かつ簡単に管理できるようになる。