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清水建設、4.7GHz帯ローカル5Gで8K映像を伝送する実験に着手、無線局は予備免許を取得

2020年12月14日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

清水建設は2020年12月14日、4.7GHz帯ローカル5Gを使った実験試験用の無線局について、総務省東北総合通信局から予備免許を取得した。建設会社のローカル5G関係無線局としては全国初である。総務省東北総合通信局が同日発表した。総務省東北総合通信局は今後、工事完了後の検査で電波法令への基準適合を確認し、正式に免許を付与する。

 清水建設は2020年12月14日、4.7GHz帯ローカル5Gを使った実験試験用の無線局について、総務省東北総合通信局から予備免許を取得した(表1)。建設会社のローカル5G関係無線局としては、全国初である。総務省東北総合通信局は今後、工事完了後に電波法第10条に基づく落成検査によって電波法令への基準適合を確認し、免許を付与する。

表1:清水建設が予備免許を取得したローカル5G無線局の概要(出典:総務省東北総合通信局)
申請者 清水建設
免許した無線局 実験試験局9局(基地局相当2局、陸上移動局相当7局)
無線局の目的 実験試験用
設置場所 秋田県大仙市(雄物川上流大沢川樋門新設工事現場内)
周波数 4.7GHz帯

 実験では、雄物川上流大沢川樋門新設工事現場において、高精細(8K)映像の伝送実験を行う(図1)。コンクリート遮蔽物の影響評価、作業員がローカル5G端末を身につけて作業を行いながらの通信、コンクリート打設に係る施工管理など、建設現場の生産性を高める技術の研究を、2021年5月まで実施する。

図1:清水建設によるローカル5G実験の概要(出典:総務省東北総合通信局)図1:清水建設によるローカル5G実験の概要(出典:総務省東北総合通信局)
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 なお、4.7GHz帯の周波数を使ったローカル5Gは、2019年12月に先行して制度化した28GHz帯のローカル5Gと比べて整備が容易である。このため、より本格的なローカル5Gとして、普及が期待されている。総務省東北総合通信局は、4.7GHz帯ローカル5Gの免許申請の受付を2020年12月18日に開始する。今回、免許申請の受付に先立ち、実験試験用として東北6県で初めて予備免許を付与した形になる。

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