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[新製品・サービス]

従業員にテレワーク用スペースを提供できるサービス「R-Work」、複合カフェ「自遊空間」を利用

2021年2月16日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

複合カフェ「自遊空間」を運営するランシステムは2021年2月16日、従業員にテレワーク用スペースを提供したい企業に向けて、複合カフェ「自遊空間」129店舗をワークスペースとして利用できるサービス「R-Work」を発表した。2021年3月1日から提供する。同時利用ユーザー数に応じて月額固定額で利用できるライセンスと、1時間ごとの従量制で利用できるライセンスの2種類を用意した。

 ランシステムの「R-Work」は、従業員にテレワーク用スペースを提供したい企業に向けて、複合カフェ「自遊空間」129店舗をワークスペースとして提供するサービスである。サービスを契約した企業の従業員は、スマートフォンアプリを使ってそれぞれの店舗に入退出できる。料金は、ユーザー企業に対して請求するため、ユーザー企業は社員との間で経費精算などの処理が不要である(図1)。

図1:テレワークスペースを社員に提供できる「R-Works」の概要(出典:ランシステム)図1:テレワークスペースを社員に提供できる「R-Works」の概要(出典:ランシステム)
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 入退出の情報を記録できる。ユーザー企業は、管理画面から社員の入退出記録を閲覧できる。入退出の記録はファイルとしてダウンロードできるので、外部の勤務管理システムに取り込むことも可能である。店舗への入退出にあたっては、位置情報を利用する。店舗に設置したBeacon端末とスマートフォンアプリがBluetoothで通信することによって、入退出した店舗がどこなのかが分かる。

 R-Workのサービスを提供するアプリケーション基盤として、キャップクラウドが2020年12月から提供しているワークプレイス提供サービス「anyplaceパスポート」の仕組みを利用する。anyplaceパスポートでは、anyplaceパスポートと提携している店舗にBeacon端末を設置し、スマートフォンアプリ「anyplace」を使って入退出する(図2)。

図2:R-Workのサービスを提供するアプリケーション基盤として、キャップクラウドが2020年12月から提供しているワークプレイス提供サービス「anyplaceパスポート」の仕組みを利用する。店舗にBeacon端末を設置し、スマートフォンアプリ「anyplace」で入退出する(出典:ランシステム)図2:R-Workのサービスを提供するアプリケーション基盤として、キャップクラウドが2020年12月から提供しているワークプレイス提供サービス「anyplaceパスポート」の仕組みを利用する。店舗にBeacon端末を設置し、スマートフォンアプリ「anyplace」で入退出する(出典:ランシステム)
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 今回ランシステムが提供を開始するR-Workは、anyplaceパスポートと同一のシステム基盤(Beacon端末、スマートフォンアプリ、クラウドサービス)を使って、anyplaceパスポートとは独立した別のサービスとして提供する。R-Workで利用できる店舗は、まずはランシステムが運営する複合カフェ「自遊空間」129店舗であり、今後ランシステムが順次拡大を予定している。R-Workサービスにおける店舗の利用時間は、9時から18時まで(土日祝日はサービス対象外の施設がある)。

 R-Workの価格(税別)は、以下の通り。1カ月間定額で利用できる「定額プラン」(同時利用ユーザー1人あたり月額4万円)と、1時間単位で課金する「完全従量プラン」(1時間あたり400円)の2通りを用意した。定額プランは、ユーザー数に応じて単価が安くなる。同時使用5ユーザー以上で契約した場合は同時使用1ユーザーあたり月額3万5000円に、同時使用10ユーザー以上で契約した場合は同時使用1ユーザーあたり月額3万円になる。

 ランシステムは背景として、テレワークが普及している一方で、在宅勤務が難しく、テレワークの場所を確保できない従業員が多い、という状況を挙げる。オフィスでも自宅でもない第3のワークスペースが望まれている。企業が従業員に第3のワークスペースを提供することによって、従業員は仕事をしやすくなる。

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