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日立、基幹システムにAIを実装するための「Justware AIアプリケーションフレームワーク」を発表
2021年3月23日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
日立製作所は2021年3月23日、AI専用のフレームワーク(ソフトウェア開発部品)「Justware AIアプリケーションフレームワーク」を発表した。JavaライブラリをベースとしたPython向けライブラリを中核に、テンプレートや開発・運用基盤などで構成する。基幹システムなどの信頼性が求められるシステムへのAIの適用を支援する。同社内でAIシステムの受託開発案件に適用するほか、外販も行う。外販は同年4月1日に販売を開始し、6月1日に提供を開始する。価格は、個別見積もり。
日立製作所の「Justware AIアプリケーションフレームワーク」は、AI専用のフレームワーク(ソフトウェア開発部品)である。日立がこれまで各種の業種で携わってきたAI導入プロジェクトのノウハウや技術を標準化した。基幹システムなどのミッションクリティカルで信頼性が求められるシステムにAIを適用しやすくなる。
「AIスタンダードライブラリ」「AIテンプレート」「開発・運用支援基盤」の3つで構成する(図1)。
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企業システム向けJavaライブラリがベース、非機能要件も実装
AIスタンダードライブラリは、企業情報システム構築用のJava言語ライブラリをベースとしたPython言語向けのライブラリである。ログ出力部品、業務処理の呼び出し順序制御、トランザクション制御など、企業情報システムに必要不可欠な機能を用意した。既存システムとの連携機能も提供する。
背景として日立は、Java言語と異なり、AIシステムの開発言語として一般的なPython言語には、企業情報システムで必要となる機能を実装したライブラリが十分に存在しないという状況を挙げる。今回、Javaライブラリをベースとした Pythonライブラリを用意することで、Pythonで信頼性の高いAIアプリケーションを構築できるようにしたという。
●Next:「AIテンプレート」と「開発・運用支援基盤」の内容
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