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ニッセイ情報、同時接続5000人の大規模VDIシステムを運用、GPUでCPU負荷を軽減

2021年3月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

保険・金融業界向けにシステムサービスを提供しているニッセイ情報テクノロジーは2021年3月24日、エヌビディアが開催した会見に登壇し、リモートデスクトップシステムを刷新した社内事例を紹介した。GPU搭載サーバーを採用したことで、動画共有やWeb会議を利用するユーザーが増えた。VDI(デスクトップ仮想化基盤)の集約率やサーバーの発熱といった課題があったが、ファシリティ面の工夫によって解決した。

 ニッセイ情報テクノロジーは、2020年にリモートデスクトップシステムを刷新した。コロナ禍に伴ってテレワークが一般的になったことから、システム要件として、同時接続5000人を想定した大規模なVDI(デスクトップ仮想化基盤)システムを構築した(図1)。VDIサーバーとして、NVIDIA(エヌビディア)製GPUカードを3枚搭載したサーバーを76台用意した(リリース当初)。

図1:ニッセイ情報テクノロジーがリモートデスクトップシステムを刷新した経緯(出典:ニッセイ情報テクノロジー)図1:ニッセイ情報テクノロジーがリモートデスクトップシステムを刷新した経緯(出典:ニッセイ情報テクノロジー)
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 2012年から2020年までは、Windows Serverを複数のリモートユーザーで共有する、SBC(Server Based Computing:サーバーベースコンピューティング)型のリモートデスクトップシステムを運営していた。動作が重かったので、システムの保守切れを機に今回のシステムへと刷新した。

 2020年に、エンドユーザーが使う仮想マシンをリモート操作するVDI(デスクトップ仮想化基盤)システムを導入した。米ヴイエムウェア(VMware)のサーバー仮想化プラットフォームを導入し、VDIミドルウェアには「VMware Horizon View」を採用した。仮想デスクトップのOSとしてWindows 10が動作する。

GPUを搭載してCPU負荷を軽減、オフィス利用でも有効

 ハードウェア面での特徴は、VDIサーバー機にGPUカードを搭載し、vGPU機能を用いて個々の仮想デスクトップ端末に仮想的なGPUを割り当てたことである。Web会議などの画面描画を中心に、GPUに適した処理をそれに任せることで、CPUの負荷を減らし、全体として軽快な操作を実現している。

 かつては、GPUはCADワークステーションなどのエンジニアリング用途で使うケースが多かった。現在は、オフィスアプリケーションやWebブラウザしか使わないようなエンドユーザーもGPUによる恩恵を受けている。

 ニッセイ情報テクノロジーも実際にGPUの効果を実感したという。テレワーク環境において、Microsoft TeamsをチャットだけでなくWeb会議システムとしても使うようになった。また、社内で動画を共有するアプリケーションの利用率が上がったという。

 GPUの運用にあたって、ファシリティ/ハードウェア構成面でも工夫を講じている。VDIサーバーの台数を減らしたかったので、3枚のGPUカード(NVIDIA M10)を搭載可能なサーバー(Dell EMC PowerEdge R740)を調達し、VDIの集約率を高めた。また、これによりサーバーの発熱量が増えたことから、ラックの設置方法を工夫したという。

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