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システム操作証跡取得ツール新版「ESS REC V5.7」、PC操作者のカメラ画像を記録可能に
2021年4月2日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
エンカレッジ・テクノロジは2021年3月30日、Windowsの操作を映像(動画)として記録するシステム操作証跡取得ツール「ESS REC」と、そのラインアップの1つでオフィス業務の監視を目的とした「ESS REC NEAO」の新版V5.7を出荷した。新版では、PCの内蔵カメラや外付けカメラに映る画像を取得する「カメラセンサー」を搭載した。他者のなりすましを検出したり、在席/離席状況を把握できるようになる。
エンカレッジ・テクノロジの「ESS REC」は、Windowsの操作を映像(動画)で記録するシステム操作証跡取得ツールである。システム管理業務の内部統制を目的としている。ファイル操作やUSBストレージの接続/切断といった操作ログも、テキストログとして動画と並行して記録する。同一時刻の動画とテキストログを突き合わせることで、情報漏洩の原因を突き止めやすくなる。
一方のESS REC NEAOは、ESS RECのラインアップの1つで、オフィス業務の監視を目的としたエディションである(関連記事:テレワーク時の働き方を監視できる「ESS REC NEAO」を強化、カメラによる顔認識で在席確認)。Windowsの操作ログと操作動画によってWindowsを操作している時間帯と操作していない時間帯が分かるので、テレワーク環境下での社員の勤務実態を把握できる。
新版の「ESS REC NEAO V5.7」では、ESS RECとESS REC NEAOの両ツールにおいて、PCの内蔵/外付けカメラに映る画像を取得する「カメラセンサー」を搭載した。これまで監視できていたWindows操作ログとWindows操作動画に加えて、WindowsのPCカメラに映るシステム管理者/社員の顔画像と様子を監視できるようになった(画面1)。
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PCのカメラデバイスが存在する場合に、映る画像を一定間隔で取得して記録する仕組み。画像解析によって、操作する人の顔を認識する。マスクをした顔や、横向きの顔も、高い精度で認識する。記録データの再生時には、画像の背景にマスキングや顔のぼかしなどの加工を行う。
システム管理業務を対象としたESS RECでは、長時間の離席などで一定時間顔を認識できなかった場合や、複数人の顔が映り込んでいる場合に、アラートを発信できる。本人以外のなりすましによるシステム管理作業のリスクや、他者の覗き込みによる情報漏洩リスクを低減する(図1)。
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一般社員のオフィス勤務時やテレワーク時の働き方を監視するESS REC NEAOでは、在席中(業務中)か離席中かが分かるので、実際には業務を行っていない時間を把握できる。また、覗き込みやPC画面の撮影による情報漏洩など、テレワーク環境固有のリスクを低減できる(図2)。
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価格(税別)は、ESS RECがリモート操作同時10接続の場合、ライセンス料金が214万円で、保守料金が別途必要。ESS REC NEAOが50ユーザーの場合、保守サービス込みで年額99万5000円。なお、ESS REC NEAOは年額ライセンスのほかに永久ライセンスも選択できる。