日立ソリューションズ・クリエイトは2021年4月14日、在宅勤務の課題を解決するため、Microsoft Teamsを活用したバーチャルオフィス(仮想オフィス)を構築した。「360度パノラマビュー」と、コミュニケーションと仕事の起点になる画面「ワークボード」の2つの画面を開発している。同年5月10日から、全社員の約1割にあたる約400人を対象に実証実験を行う。有用性や利用者の利便性、改善点などを検証したうえで全社導入を図る。
日立ソリューションズ・クリエイトは、在宅勤務の課題を解決するため、Microsoft Teamsを活用したバーチャルオフィス(仮想オフィス)を構築した。2021年5月10日から同年7月2日にかけての約8週間、全社員の約1割にあたる約400人(営業、SE、スタッフ部門)を対象に実証実験を行う。実証実験で有用性や利用者の利便性、改善点などを検証した後、全社導入を図る。
拡大画像表示
構築した仮想オフィスは、「360度パノラマビュー」と「ワークボード」の2つの画面で構成する(図1)。
360度パノラマビューは、在宅勤務中のPC画面上で自社オフィス内を歩き回って、特定の人とTeamsでコミュニケーション(チャットや通話)ができる画面である。自宅にいながらオフィス気分を味わえる。同一空間で一緒に働いている感覚が得られるほか、仕事とプライベートの切り替えが容易である。
ワークボードは、メンバーの状況や、利用頻度が高い情報(勤怠情報、社内通達など)を、1つの画面で確認できる。また、利用頻度が高いシステム(社内イントラネット、Microsoft 365など)を素早く起動して利用できる。
360度パノラマビューとワークボードともに、TeamsのステータスやOutlookのスケジュールと連動することで、相手の状態(会話中、会議中、離席中)が分かる。
仮想オフィスを開発した背景について日立ソリューションズ・クリエイトは、在宅勤務のマイナス面を挙げる。同社が2020年11月に社員に対して実施した調査では、在宅勤務のマイナス面として、「コミュニケーションが取りづらく感じる」、「公私のメリハリがつけにくい」という声が挙がったという。