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PostgreSQLをGUIで操作できる「SI Object Browser for Postgres 21」、EDB Postgres 13を操作可能に
2021年4月19日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
システムインテグレータは2021年4月19日、PostgreSQLの操作をGUIで実行できるデータベース操作ツールの新版「SI Object Browser for Postgres 21」を発表した。アシストが同年4月23日から販売する。新版では、PostgreSQLの商用版で米EnterpriseDBが販売している「EDB Postgres 13」に対応した。
システムインテグレータの「SI Object Browser」は、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)操作をGUIで実行できるデータベース操作ツールである(関連記事:PostgreSQLをGUIで操作できる「SI Object Browser for Postgres 20」、待機イベント情報を確認可能に)。
SI Object Browserを使うと、RDBMSに接続した上で、テーブルなどの各種オブジェクトを作成/編集したり、ストアドプロシージャを作成したり、SQLを実行したりできる。RDBMSが標準で備えるツールよりも機能が高いとしている。テストデータを自動作成する機能や、テーブル定義書などの各種ドキュメントを出力する機能なども備える。
SI Object Browserには、各種RDBMSに対応した製品がある。これらを使ってそれぞれ、Oracle Database、SQL Server、DB2、HiRDB、Symfoware、PostgreSQLを操作できる。今回、PostgreSQLを操作できる製品「SI Object Browser for Postgres」をバージョンアップし、2021年版をリリースした(バージョン番号は、西暦下2桁の21を意味している)。
PostgreSQL版の新版では、EDB Postgresの最新版にあたる「EDB Postgres 13」を操作できるようにした。なお、EDB Postgresは、PostgreSQLをエンジンに採用しつつ、企業向けの機能群を追加した上位の商用エディションに相当する。RDBMSを中核に、データベースを運用するための各種ツール群やサポートサービスなどで構成する。
性能診断ソフトウェア、高可用性クラスタリングソフトウェア、データバックアップソフトウェアなどのツール群を提供する。ライセンス面では、データベース環境に割り当てたCPU数だけを課金対象となる「uniCoreライセンス」で提供する。利用したいタイミングで契約できるサブスクリプション形式で提供する。
2020年11月にリリースした新版の「EDB Postgres 13」では、クラスタリングソフトウェアとデータバックアップソフトウェアを、運用監視用のGUIコンソールに統合した。また、TLSのバージョンを拡張してセキュリティを高めた。
SI Object Browser for Postgres 21の価格(税別)は、最小構成となる1クライアントの場合、ライセンスが4万6500円で、任意の保守契約(システムインテグレータによる保守サポート)が2年間で1万8600円。このほか、例えば10クライアントの場合、ライセンスが16万6500円で、任意の保守契約が2年間で6万6600円。