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機械学習の予測モデルをワンクリックで作成、ソニーの「Prediction One」にクラウド版

2021年5月20日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ソニーネットワークコミュニケーションズは2021年5月17日、マシンラーニング(機械学習)を用いた予測分析アプリケーション「Prediction One」(開発元:ソニー)のSaaS版「クラウドプラン」を発表した。デスクトップ版だけでなく、WebブラウザでアクセスするSaaSとしても利用できるようにした。クラウドプランの価格(税込み)は年額21万7800円となっている。

 ソニーネットワークコミュニケーションズの「Prediction One」は、マシンラーニング(機械学習)の予測モデルをワンクリックで作成できることをうたう予測分析アプリケーションである。ソニーが開発し、2019年6月より無料試用版を提供してきた。(関連記事ソニー、機械学習の予測モデルをワンクリックで作成できる「Prediction One」、当面は無料で提供)。

 データの前処理や学習、予測モデルの生成までを自動化できる。ノートPCのような一般的なWindows環境でスタンドアローンで動作する(画面1)。

画面1:Prediction Oneの画面(出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ)画面1:Prediction Oneの画面(出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ)
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 今回、Prediction OneをSaaSで利用できる「クラウドプラン」を新規に用意した。手元にWebブラウザとインターネットアクセス環境さえあれば利用できる。MacなどWindows以外のOS環境や、デスクトップアプリケーションをインストールしていないPC環境でも利用できる。在宅勤務などのテレワーク環境に向く。

 クラウドプランのメリットの1つは、複数の分析を同時に実行できることである。いくつかの分析を試してみたい場合に、これらを同時に進められる。デスクトップ版と比べて作業時間を短縮できる。クラウド側で計算するため、手元のPCスペックに左右されることなく利用できる。

 クラウドプランではさらに、アップロードしたデータや作成した予測モデル、分析結果を、チームや組織などのメンバーと共有できる。

 なお、予測分析は、統計アルゴリズムやマシンラーニングを用いて、過去の実績から将来の結果を予測するデータ分析手法の1つである。予測分析は導入効果が高いことから、注目を集めている。一方、増えるニーズに対して予測分析の専門家が不足していることが、予測分析の導入の障壁になっている。

 Prediction Oneの特徴は、簡単に使えることである。マシンラーニングやプログラミングなどの専門知識がなくても、クリックしていくだけで予測分析を実行できる。また、予測の精度を高める工夫として、適したモデルを選択する技術や、データを前処理する技術を搭載している。さらに、予測結果とともに、予測理由を分かりやすく表示できる。分析結果を深く理解したり、関係者に結果を説明したりできる。

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ソニーネットワークコミュニケーションズ / Prediction One / ソニー / マシンラーニング

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