TISは2021年8月6日、SaaS型経費精算サービス「Spendia」の請求書支払機能を拡充した。複数の支払い方法や支払予定日が混在する請求書の一括精算と、個人事業主への支払い時の源泉徴収税の自動計算が行えるようになった。価格(税別)は、1ユーザーあたり月額600円。領収書のOCR読み込みなどはオプション機能として提供する。
TISの「Spendia」は、SaaS型経費精算サービスである。SaaSながらユーザー企業固有の要件を適用できるように、ノンプログラミングのカスタマイズに対応している。ベンダーに依頼することなくユーザーみずから、ドラッグ&ドロップで設定を変更できる。全体の操作性にも注力しており、PCのWebブラウザ以外に、スマートフォンのみで経費精算業務を完結できるようになっている。
今回、日本企業の税制/商習慣に照らして、Spendiaの請求書支払機能を拡充した。まず、複数の支払い方法や支払予定日が混在する請求書を一括精算できるようにした。1つの支払伝票内で、複数の支払方法と、それぞれにひも付く支払予定日を設定し、一括で精算できるようにした、支払方法や支払予定日ごとに支払伝票を起票する必要がなくなるため、申請者や経理部門の作業軽減を図る(画面1)。
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加えて、個人事業主への支払い時に、源泉徴収税を自動で計算できるようにしている。従来は、報酬区分や取引金額に対して手動で税額を入力する必要があった。これを改善し、区分と取引金額を入力するだけで自動で源泉徴収税額を入力できるようにした(画面2)。
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機能追加の背景としてTISは、昨今のテレワーク促進や令和3年度税制改正大綱による電子帳簿保