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NSSOL、首かけ型ウェアラブルデバイス「THINKLET」を製造業の作業現場向けに販売

2021年8月17日(火)IT Leaders編集部

日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2021年8月16日、ウェアラブルデバイス「THINKLET」(開発元:フェアリーデバイセズ)の提供を開始した。製造業の作業現場向けに販売する。首かけ型で、4G LTE/無線LAN、AIチップ、広角カメラ、マイク、各種センサーを搭載している。既存の製造業の作業現場向け製品「安全見守りくん」や「ARPATIO」と共に利用する。

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)は以前より、製造業の作業現場などに向けて生産性と安全性を高めるシステムやサービスを提供している。安全監視システム「安全見守りくん」、遠隔作業支援サービス「ARPATIO(アルパティオ)」である。

 安全見守りくんは、作業者の動態検知や位置情報の管理といった機能を備えるほか、携帯ガスセンサーとの連携やネットワークカメラとの連携など、現場の需要に応える機能を備えている。一方のARPATIOは、スマートフォンなどを用いて作業現場の作業員と管理者間のコミュニケーションを強化するサービス。遠隔からの作業指示や現場の映像・資料共有などを可能にする。

 今回、安全見守りくんとARPATIOで利用可能なウェアラブルデバイスとして、「THINKLET」の提供を開始した(図1)。THINKLETによって、広範な現場の安全作業支援ニーズに応えていくとしている。

図1:THINKLETを活用した「安全見守りくん」と「ARPATIO」の利用イメージ(出典:日鉄ソリューションズ)図1:THINKLETを活用した「安全見守りくん」と「ARPATIO」の利用イメージ(出典:日鉄ソリューションズ)
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 THINKLETは、4G LTE/無線LAN、AIチップ、広角カメラ、マイク、各種センサーを搭載したウェアラブルデバイスである(写真1)。AI/音声認識技術のベンチャー企業であるフェアリーデバイセズ(本社:東京都文京区)が開発した。装着者が見ているもの、聞いているものをリアルタイムにデータ化する。

写真1:ウェアラブルデバイス「THINKLET」の外観写真1:ウェアラブルデバイス「THINKLET」の外観(出典:日鉄ソリューションズ)

 頸部に装着する首かけ型の形状を採用した。これにより、現場作業時の作業者への負担を軽減すると同時に、内蔵カメラを用いた安定的な一人称視点での撮影が行える。複数のマイクを制御して音響処理を施すことで、騒音下でもクリアに音声を抽出できるという。

 将来の予定として、フェアリーデバイセズが持つAI/音声認識技術とNSSOLが持つAI/画像認識技術を安全見守りくんに機能追加する。これにより、THINKLETを装着したハンズフリーで現場のさまざまな作業を支援できるようにする。画像・映像による作業指示、熟練者の技能・技術の抽出・伝承などを実現するサービスを提供していくとしている。

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