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コインチェック、不正取引検知のAIモデルを内製構築、DataRobotを活用

2021年9月16日(木)IT Leaders編集部

コインチェックは、不正取引を検知してマネーロンダリングを防止するAIモデルを内製で構築した。疑わしい取引を検知するAIモデルを「DataRobot」を用いて、2カ月で実運用を開始している。構築を支援したDataRobotが2021年9月15日に発表した。

 マネックスグループ傘下の仮想通貨(暗号通貨)交換業者で、仮想通貨取引所「Coincheck」を運営するコインチェックは、不正取引を検知してマネーロンダリングを防止するシステムをAIを用いて構築した。疑わしい取引を検知するAIモデルを「DataRobot」を用いて作成している。

 構築を支援したDataRobotは次のように説明している。「従来、不正取引を検知する方法としては、ルールベースが主流だった。このため、定期的に膨大な数のルールを見直す必要性があった。大量の偽陽性アラートも発生しており、アラートへの対処に人的リソースと工数がかかっていた。調査員に依存した対処によって属人化も拡大していた」

 コインチェックは、DataRobotの支援を得てAIモデル構築を内製化し、開発から2カ月での実運用に漕ぎつけた。構築したAIモデルでは、リスク判定をスコア化できるほか、スコアに至った理由も示す。また、「DataRobot MLOps」を併用し、日々変化する不正取引への対処として、モデルの劣化を自動的に検知できるようにしている。

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