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ソニー、AI予測分析サービス「Prediction One」にAPIを利用可能な上位プラン

2021年9月16日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ソニーネットワークコミュニケーションズは2021年9月15日、AI予測分析ツール「Prediction One」に、上位プラン「アドバンスプラン」および「エンタープライズプラン」を追加した。マシンラーニング(機械学習)の予測モデルをワンクリックで作成できることをうたう。上位プランに、外部アプリケーションからAI予測分析機能を呼び出すためのAPIを追加している。

 ソニーネットワークコミュニケーションズの「Prediction One」は、予測分析ソフトウェアである。マシンラーニング(機械学習)の予測モデルをワンクリックで作成できることをうたう。データの前処理や学習、予測モデルの生成までを自動化できる。Windows環境でスタンドアローンで動作する「デスクトップ版」やSaaSの「クラウドプラン」などがある(関連記事機械学習の予測モデルをワンクリックで作成、ソニーの「Prediction One」にクラウド版)。

 容易に使えることを特徴としている(図1)。マシンラーニングやプログラミングに関する専門知識がなくても、クリック操作だけで予測分析を実行できる。また、予測精度を高める工夫として、適したモデルを選択する技術や、データを前処理する技術を備えている。予測結果と共に予測理由を分かりやすく表示して、分析結果の理解を促し、関係者に対する結果の説明を支援する。

図1:Prediction Oneの画面(出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ)図1:Prediction Oneの画面(出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ)
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 今回、クラウドプランを拡充し、クラウド型の既存プラン「スタンダード」の上位プランとして、「アドバンス」および「エンタープライズ」を追加した(表1)。これら2つの上位プランでは、外部アプリケーションから予測分析機能を呼び出して使うためのAPIの利用をサポートした。自社アプリケーションや自社業務システムに予測機能を組み込むことで、AIの活用の幅が広がるとしている。

表1:Prediction One「クラウドプラン」の各プランの概要
クラウド版プラン スタンダード アドバンス エンタープライズ
学習の計算時間 100時間/月 300時間/月 問い合わせ
モデル数上限 200モデル 300モデル 問い合わせ
データ保存容量 10GB 100GB 問い合わせ
共有スペース
テクニカルサポート
価格(税別) 21万7800円/年 132万円/年 問い合わせ
アカウント数 1 5 問い合わせ
予測APIの利用 非対応
利用イメージ ・1~2人での利用
・小規模データを利用
・PoC、自動化しない業務利用
・5名以上のチーム利用
・中規模データを利用
・APIでの自動化利用
・組織の共通ツールとしての導入
・大規模データを利用
・社内研修での活用から、API利用まで幅広くカバー

 Prediction Oneの利用例として、過去の売上を基にした需要予測の自動化を挙げる。予測精度や属人化などの課題をAIによって解消する。また、APIの利用例として、ECサイトのリコメンドを挙げる。過去の実績データを基に予測機能をAPIで呼び出すことで、会員が購買する確率が高い商品を予測し、適した情報を会員に提供できるようになるという。

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ソニーネットワークコミュニケーションズ / Prediction One / 予測分析 / ソニー / マシンラーニング

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