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IIJ、マイクロデータセンターを2021年内に提供、エッジ処理や小型マシン室の用途に

白井データセンターキャンパスに屋外設置して実証実験

2021年10月4日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2021年10月4日、マイクロデータセンターを白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)の敷地内に屋外設置したと発表した。コンテナ型データセンターなど従来施設よりも小型のボックス形状で、エッジコンピューティング基盤としての使い方を想定している。同年9月末から、技術を検証するための実証実験を開始している。同年11月まで検証し、同年度中に製品化して提供を開始する予定である。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)が白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)の敷地内に設置したマイクロデータセンターは、コンテナ型データセンターなど従来施設よりも小型のボックス形状で、空調設備などデータセンターに必要な設備を一通り備えている。

 IIJは今回、豪州Zella DC製のマイクロデータセンター製品(12U~38Uサイズの製品ラインアップ)のうち、12Uタイプ(幅68.5×奥行110×高さ100cm)の屋外設置モデルを設置した(写真1)。ラックマウント機材を高さ12U分収容する。

写真1:IIJの白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)敷地内に屋外設置したマイクロデータセンターの外観(提供:インターネットイニシアティブ)写真1:IIJの白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)敷地内に屋外設置したマイクロデータセンターの外観(提供:インターネットイニシアティブ)
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 サーバーラックのほかに、データセンターに必要な機能として、サーバー冷却用空調ユニット、UPS(無停電電源装置)、環境センサー、セキュリティカメラ、物理セキュリティ(遠隔操作可能な電子錠など)を備える。防水・防塵性能と遮音性能により、屋内外、場所を選ばず設置できる。

 マイクロデータセンターを使うと、IoT機器や生産現場を自動化するFA機器といったエッジデバイスと物理的に近い場所にエッジコンピュータを設置できる。遅延の低さが求められるデータ処理に向く。鍵などの物理セキュリティを確保しているため、セキュリティ上の制約がある環境でのエッジコンピューティング基盤として利用できる。

 ユーザー企業が購入してユーザー拠点に設置すれば、オンプレミスの小規模マシンルームとしても利用できる。今回の実証実験では、マイクロデータセンターの設備としての性能と、遠隔(白井データセンターキャンパス内のインフラ管理システム)からの監視・運用スキームを検証する(図1)。

図1:実証実験のイメージ(出典:インターネットイニシアティブ)図1:実証実験のイメージ(出典:インターネットイニシアティブ)
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 IIJは、2021年11月まで実証実験を実施し、2021年内に製品提供を開始する予定である。既に提供しているコンテナ型データセンター「co-IZmoシリーズ」にマイクロデータセンターを加えることで、データセンター設備の製品ラインアップを拡充する。

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