[新製品・サービス]

2021年12月16日(木)IT Leaders編集部、日川 佳三

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　セイコーソリューションズの「ISDN移行サービス」は、2024年1月にサービスが終了するISDN/INSネットからインターネットへの移行を支援するサービスである。口座振替データの送受信にINSネットを利用している企業・店舗に向けて提供する。INSネットを介した全銀TCP/IP手順の通信を、インターネットとSSL/TLS接続を利用した同様の手順（全銀TLS）に置き換える（図1）。

図1：「ISDN移行サービス」の概要。ISDNターミナルアダプターの代わりに「全銀TLS伝送アダプター」と呼ぶ装置を利用する。同アダプターの導入支援や運用サービスとともに提供する（出典：セイコーソリューションズ）
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　これまで使っていたISDNターミナルアダプターの代わりに「全銀TLS伝送アダプター」を提供する。PCに接続することで、全銀TLSの通信環境が整うデバイスである。同アダプターはモバイル通信機能を備えているため、別途インターネット接続環境を用意する必要がない。また、アダプターの導入からSSL/TLS接続のためのデジタル証明書の管理・運用までを支援する「全銀TLSサポートサービス」を組み合わせて提供する。

　サービス提供の背景としてセイコーソリューションズは、2024年1月にISDN/INSネットのサービスが終了する一方で、ISDNを使った口座振替、収納代行を外部に委託しているスポーツジム、学習塾、新聞配達店などの企業・店舗から、「振替業務の移行方法が分からない」という声が上がっていることを挙げる。サービス提供事業者からも「利用者のサポート業務に多くの時間とコストがかかる」という声が挙がっているという。