ソニーネットワークコミュニケーションズは2021年12月21日、教育プログラム「DX推進研修サービス」を提供開始した。マシンラーニング(機械学習)による予測分析ツール「Prediction One」(同社製)を活用する。業務の現場でAI/データ活用スキルを生かしうる人材の育成に役立つとしている。価格は利用人数に応じて見積もり。
ソニーネットワークコミュニケーションズの「Prediction One」は、マシンラーニング(機械学習)の予測モデルをワンクリックで作成可能な予測分析ツールである。データの前処理や学習、予測モデルの生成までを自動化する。Windows環境でスタンドアローンで動作する「デスクトップ版」やSaaSの「クラウドプラン」などがある(関連記事:ソニー、AI予測分析サービス「Prediction One」にAPIを利用可能な上位プラン)。
今回提供を開始した「DX推進研修サービス」は、人材育成用途に特化したPrediction Oneのライセンスと、データサイエンスの研修プログラムをセットで提供する(図1)。Prediction Oneの活用方法をハンズオン形式で学習する。現場のデータを活用しながら、チームでのアイデア出しから現場での活用方法の策定までを行う。
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AIスキルを有した人材の育成にあたって、業界や組織の規模を問わず、研修ツールとして活用できるとしている。ソニーネットワークコミュニケーションズ自身が新人研修でPrediction Oneの実習を行っている。なお、人材育成用途ではなく実務でPrediction Oneを利用したい場合は、別途商用ライセンスを購入する必要がある。
「データやAIの活用は、DXの中心を担うテーマであり、経営層の多くはAIの活用を期待している。しかし、現場ではデータ活用やAIのスキルが不足しており、意思決定にデータ分析を活用しきれていない」(同社)。