TISは2022年1月25日、サービスロボット導入支援サービス「DX on RoboticBase」を発表した。サービスロボットが人の業務を代行・分担する仕組みを構築するべく、企画・検証から導入・運用までを支援する。企業のニーズに沿ったサービスロボットとIoTやAI技術を組み合わせてシステムを構築する。複数のロボット同士を連携させるための基盤を提供するほか、コンサルティング/システム構築サービスを提供する。
TISの「DX on RoboticBase」は、来客対応や運搬などを人に代わって行うサービスロボットの導入支援サービスである。複数のロボット同士を連携させるためのシステム基盤「RoboticBase」を提供するほか、ロボットの導入やシステム開発を支援するコンサルティング/システム構築サービスを提供する。
システム基盤のRoboticBaseを用いて、警備や案内といった個々の業務に特化したサービスロボット同士を集約管理して業務に活用できる。「効率的に連携して、特定業務を分担する」「カメラやIoTデバイスとのデータ連携によってサービスロボットが各種の付加サービスを提供する」といったように、人の業務を代行・分担できる環境を実現する(画面1)。
コンサルティングでは、サービスロボットが人の業務を代行・分担する仕組みを構築するべく、企画・検証から導入・運用までを支援する。企業のニーズに沿ったサービスロボットとIoTやAI技術を組み合わせてシステムを構築する。ユーザーに固有の要件に合わせて、特定ベンダーの製品やサービスに依存しない中立的な立場でシステムを構築する。
TISは自社オフィス(豊洲オフィス)において、来客対応業務を代行する受付ロボットや誘導ロボット、ドリンクの配送ロボット、AIスピーカーなどの連携運用に携わっている。2022年8月に竣工予定の東京ミッドタウン八重洲では、三井不動産と共にDX on RoboticBaseの導入を進めている。
TISは今後、施設内だけでなく屋外も含めた複数業務ロボットの管理と、複数施設・地域をまたがった複合ロボット管理に取り組む。人とロボットとの役割分担をすることによって業務の効率化やコストの削減を図るとしている。
「人手不足や非接触対応ニーズの高まりからサービスロボットの導入を検討する企業が増えている一方、汎用性のあるロボットは少なくシステム構築コストも高額のため、ロボットの活用が進んでいない。また、人の代わりとなるように業務プロセスを組み込んだ形での活用は、まだ十分には行われていない」(同社)。