山口フィナンシャルグループの山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の3行は2022年2月10日、AIを活用した住宅ローン審査の運用を開始した。AI審査モデルが、個別のローン案件が債務不履行となる確率を算出する。AI審査サービスとして、住信SBIネット銀行と日立製作所による共同出資会社であるDayta Consultingのサービスを利用している。住信SBIネット銀行、日立製作所、Dayta Consultingの3社が2022年2月10日に発表した。
山口フィナンシャルグループの山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の3行は、AIを活用した住宅ローン審査の運用を2022年2月10日に開始した。AI審査モデルが、個別のローン案件が債務不履行となる確率を算出する仕組み。
住宅ローン審査にAIを導入したことで、債務不履行となる確率を精緻に予測できるようになった。与信コストが減り、より多くの融資の引き受けにつながる。審査時間の短縮や審査における属人化の解消など、業務の改善効果も待できるとしている。
AI審査サービスとして、住信SBIネット銀行と日立製作所による共同出資会社であるDayta Consulting(記事末の表1)が運営するサービスを利用している(図1、関連記事:住宅ローンの審査をAIで─住信SBIネット銀行と日立が合弁会社「Dayta Consulting」設立)。
同サービスでは、複数の銀行のデータを用いるコンソーシアム型(集団参加型)のAI審査モデルを活用する。年1回ペースのAI審査モデルの更新によって、AIモデルの陳腐化も防いでいる。利用量に応じて月額利用料が決まるため、スモールスタートが可能である。
発生頻度が低い事象を予測するための仕掛けとして、日立製作所のAIを利用する。偏ったデータや極端なデータから影響を受けないようにする「シグナルノイズ学習」と、予測の根拠を定量的に提示するための「影響度算出技術」に特徴がある。稀な事象の予測や予測根拠の説明が可能なため、信用度調査や株式の不公正取引審査などのリスク管理業務に向く。
商号 | Dayta Consulting株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区六本木一丁目6番1号 |
事業内容 |
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設立日 | 2019年5月30日 |
代表者 | 代表取締役社長 服部 隆幸 |
資本金 | 5000万円 |
株主および持株比率 | 住信SBIネット銀行60%、日立製作所40% |