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日立、Linuxで稼働する勘定系パッケージ「OpenStage」を発表、静岡銀行のシステムがベース

2022年4月12日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2022年4月12日、勘定系アプリケーションパッケージ「OpenStage」を発表した。Linuxで稼働するオープン系の勘定系システムであり、静岡銀行が2021年1月に稼働開始した勘定系システムをベースに開発した。日立はOpenStageを同行での稼働ノウハウと共に提供する。

 日立製作所の「OpenStage」は、Linuxで稼働するオープン系の勘定系アプリケーションパッケージである。日立と静岡銀行が共同で開発し2021年1月に稼働開始した勘定系システムをベースにしている。このとき静岡銀行は、それまで使っていた勘定系システムを全面刷新する形で構築している。日立はOpenStageを同行での稼働ノウハウと共に提供する。

 特徴は、高信頼性が求められる勘定系システムにLinuxを採用し、オープン化を図ったこと。内部機能と外部サービスを柔軟かつ迅速につなぎ、タイムリーにデータ連携・活用を実現できることを目指したという。「経営戦略に合わせた迅速なシステム開発/保守・運用コストの低減、API機能による外部サービスとの接続などを実現する」(日立)としている。

 開発にあたっては、シンプルなシステム構造を追求した。業務機能をコンポーネント化し、これらの部品を組み合わせて機能を実現するスタイルを採用。これにより、プログラムの複雑化を回避している。プログラム構造のシンプル化によってブラックボックス化を抑止する。業務処理はパラメータ化して、商品の追加や廃止時の開発スピードを高めている。

 静岡銀行は、システムの運用・保守面において、システムのブラックボックス化の解消やシンプルなシステム構造の結果、従来システム比でプログラムの開発生産性が25%以上向上したと試算。また、業務仕様の変更や商品の追加といった場面での改修作業が20分の1に低減する見込みとしている。

 なお、同行は勘定系システムの刷新にあたり、金融庁から支援を受けている。金融機関の基幹系システムに関する先進的な取り組みを支援する金融庁のプログラム「基幹系システム・フロントランナー・サポートハブ」の第1号案件として、2020年4月から2021年11月までの支援期間でシステムを刷新した。

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