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大林組が顔認証ベースの統合ID基盤を構築へ、作業員のシャトルバス乗降や建設現場入退場に活用

2022年5月16日(月)IT Leaders編集部

大林組とパナソニック コネクトは2022年5月13日、建設作業員を顔認証で本人確認するID基盤の構築に着手したと発表した。顔画像と本人情報を連携させて、顔認証から複数のサービスを利用できるようする。実証実験で効果を確認し、今後、通勤時の専用シャトルバスの乗降確認や、入退場ゲートでのセキュリティチェック、建設現場内での弁当や飲料の購入決済、現場内でレンタルする資機材や配達物の受け取りの際の本人確認など、さまざまなサービスの展開を図っていく。

 建設業界では、現場の働き方改革や若年層の採用強化に向けて、建設作業員の就労環境における快適性向上や労働負荷の軽減への取り組みが進んでいる。就労環境の改善には、作業時間中以外にも、通勤や休憩中など作業以外の時間の質を向上させることが重要である。特に、大規模な開発プロジェクトでは、多数の作業員の効率的な管理と快適に働ける環境づくりを両立させる必要がある。

図1:顔認証統合IDを利用したサービスの例(出典:大林組、パナソニック コネクト)図1:顔認証統合IDを利用したサービスの例(出典:大林組、パナソニック コネクト)
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 大林組とパナソニック コネクトは今回、顔認証を活用し、作業員がカードやデバイスを持つことなく本人であることを証明できる統合ID基盤の構築に着手した(図1)。顔画像と本人情報を連携させることで、顔認証で様々なサービスが利用できるようになる。今後、通勤時の専用シャトルバスの乗降確認や入退場ゲートでのセキュリティチェック、建設現場内での弁当や飲料の購入決済、現場内でレンタルする資機材や配達物の受け取りの際の本人確認など、様々なサービスの展開を図っていく予定である。

 2025年の大阪・関西万博開催に向けて建設工事が本格化する夢洲(ゆめしま)など、大規模な地域開発において優先度が高いサービスが、通勤用のシャトルバスの乗降と入退場時のセキュリティチェックである。近隣の駅からシャトルバスを運行することにより、通勤車両を削減でき、周辺道路の渋滞緩和やCO2排出量削減に寄与する。また、近接して多数の建設現場がある場合、入退場時の確実な本人認証により、誤った現場への入場や不審者の侵入を防げる。

 こうした経緯から、夢洲における建設工事を想定し、作業員のシャトルバスへの乗降や建設現場への入退場時において、顔認証の確実性とスムーズさを実験した(写真1)。この結果、サービスの提供による利便性や快適性を向上できることを確認した。

写真1:顔認証実験の状況(左:路線バスでの乗降時認証、右:建設現場内での作業員認証)(出典:大林組、パナソニック コネクト)写真1:顔認証実験の状況(左:路線バスでの乗降時認証、右:建設現場内での作業員認証)(出典:大林組、パナソニック コネクト)
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 実証実験の概要と結果は、以下のとおり。

1.実環境における顔認証の精度を確認
統合ID基盤にパナソニック コネクトが開発中の「Hybrid-ID」を適用することを想定し、顔認証に同社のクラウドサービス「KPAS(ケイパス)クラウド」を利用した。バスの乗降口付近や、建設現場の各所に設置したタブレット端末により、事前に登録した建設作業員の顔画像とを照合し、認証精度を確認した。
屋内・屋外、時間帯の違いなどの環境変化、顔の露出量、マスクやヘルメットの着用など条件変化を加えながら繰り返し認証を実施した結果、誤って認証される事象は発生しなかった。また、認証と同時にサーマルカメラを利用した体表面温度測定も行うことができ、感染リスクの低減に向けたサービス拡大の可能性も示せた。
2.時間あたりの乗降可能人数を確認
シャトルバスを想定した実験では、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の協力の下、路線バスおよび2種類の観光バスを使用し、乗降口で顔認証し乗車する平均乗降時間を算出した。実証実験結果から、想定乗車人数を1台40人とした場合、平均して3分半程度で乗降できる。
3.建設作業員の受容性を確認
建設作業員に、顔認証技術の印象や顔画像を使った建設現場サービスへの期待度についてヒアリングを実施した結果、登録作業のわかりやすさや認証の技術的な面では8割以上が「満足」と回答した。また、手荷物を持ったままでも利用でき、マスクやヘルメットを装着していても認証できるという特徴を活用し、現場内のセキュリティエリアへの入場チェックや、重機利用時の非接触認証といったサービスへの期待の声が上がった。

 今後、2社はサービスの具体化を進め、顔認証を活用したシャトルバス運行と入退場管理の実用化を目指す。さらに、将来のスマートでサステナブルな夢洲まちづくりへの応用も想定しつつ、顔認証による統合IDを基盤としたサービスの拡充を進めていく予定である。

 なお、パナソニック コネクトの顔認証技術は、ディープラーニング(深層学習)を応用している。顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくいとしている。空港での本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などでシステムを展開してきている。

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大林組が顔認証ベースの統合ID基盤を構築へ、作業員のシャトルバス乗降や建設現場入退場に活用大林組とパナソニック コネクトは2022年5月13日、建設作業員を顔認証で本人確認するID基盤の構築に着手したと発表した。顔画像と本人情報を連携させて、顔認証から複数のサービスを利用できるようする。実証実験で効果を確認し、今後、通勤時の専用シャトルバスの乗降確認や、入退場ゲートでのセキュリティチェック、建設現場内での弁当や飲料の購入決済、現場内でレンタルする資機材や配達物の受け取りの際の本人確認など、さまざまなサービスの展開を図っていく。

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