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IIJ、クラウドとオンプレミスを広帯域で接続する「Smart HUB」、帯域プールを自由に割り当て

2022年6月15日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2022年6月15日、クラウド接続ネットワークサービス「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」(以下、Smart HUB)を発表した。同年6月30日から提供する。ユーザーのオンプレミス環境と各種クラウドサービス間を広帯域で接続した上で、クラウドとの接続帯域をコントロールパネルから自由に制御可能なサービスである。トラフィック量に応じた接続環境をコストを抑えて確保するとしている。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」(以下、Smart HUB)は、ユーザーのオンプレミス環境と各種クラウドサービス(AWS、Microsoft Azure、Microsoft 365)を広帯域で接続するサービスである。IIJのバックボーン上にユーザー専用ネットワークを構築する「IIJプライベートバックボーンサービス」とも接続している(図1)。

図1:パブリッククラウドへの広帯域接続サービス「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」の概要(出典:インターネットイニシアティブ)図1:パブリッククラウドへの広帯域接続サービス「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」の概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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 特徴の1つは、クラウドごとの接続帯域ではなく、すべてのクラウド全体に必要な帯域を「帯域プール」(最大100Gbit/s)として契約する形態を採用したこと。ユーザーは、「帯域プール」から必要な帯域を必要な時に各クラウドサービスへと割り当てる。

 専用のコントロールパネルから、オンデマンドで帯域の割り当てやファイアウォールの設定などが可能である。小規模に導入した後、徐々に帯域を増やしたり、急遽必要/不要になったトラフィックにあわせて帯域を変動させたりといった運用が行える。

 マネージド型で提供する。クラウド事業者がクラウドサービスとの接続環境をアップデートした場合も、ユーザー側で事業者の変更に追従したり、トラブルに対処したりする必要はない。Smart HUB側で、こうした仕様変更に対処する。

 Smart HUBは、基本サービスとして、帯域プールを提供する。各ポートに割り当てた帯域に応じて課金する。これに、パブリック/プライベートクラウド接続ポート(AWS Direct Connect、Microsoft Azure ExpressRoute、Microsoft Azure Peering Service)やオンプレミス接続ポート(構内回線接続)などを追加して使う。

 このほか、パブリッククラウド接続時のアドレス変換機能(NAPT)、パブリッククラウドからオンプレミスに対して通信する必要がある場合のグローバルIPアドレスと静的アドレス変換、各ネットワーク接続ポートごとの仮想ファイアウォール機能、などの機能群も用意した。

 なお、サービスの提供にあたり、要素技術として、シスコシステムズのデータセンター向けSDNサービス「Cisco ACI(Application Centric Infrastructure)」と、ジュニパーネットワークスの「vSRX仮想ファイアウォール」を採用した。

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