[新製品・サービス]

Salesforceでゼンリンの詳細な地図データを活用─NTTデータの「Location Manager」

オリックス銀行が先行導入、融資審査に活用

2022年7月29日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTデータは2022年7月29日、地図情報サービス「Location Manager」を提供開始した。Salesforceでゼンリン住宅地図データを活用できるサービスである。企業が持つ不動産情報や営業計画と、建物名称、地番、用途地域、相続税路線価といったゼンリン地図情報を連携する。Salesforce AppExchangeからのインストールでただちに導入可能である。最初のユーザーとしてオリックス銀行が同年8月から導入する。同行は、Salesforce上の地図で不動産情報を参照し、融資審査業務に役立てる。

 NTTデータの「Location Manager」は、Salesforce上でゼンリン住宅地図データを活用できるサービスである。ゼンリン住宅地図データによって、一軒一軒の建物名称、表札情報(戸建てやマンションの入居者名、ビルのテナント名)を確認できる(画面1)。さらに、ゼンリン住宅地図以外にも、ブルーマップ、用途地域、相続税路線価などのゼンリンのコンテンツにも対応する。

画面1:地図情報を連携させたSalesforceの検索画面イメージ(出典:NTTデータ)
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 企業が持つ不動産情報や営業計画と、建物名称、地番、用途地域、相続税路線価といったゼンリン地図の情報を連携する。従来、Salesforceに蓄積したデータを地図で活用するためには、データ連携や個別のシステム開発を行う必要があった。これに対してLocation Managerは、Salesforce AppExchangeからインストールして設定するだけで利用を始められる。

 想定する利用シーンとして、出店の検討を挙げている。地図上に自社店舗や競合店舗を展開し、商圏が重ならない出店空白地を確認する使い方である。顧客情報を展開することで、居住地の偏りなど来店者の傾向を確認。不動産物件情報の管理や地図上での顧客情報管理などに利用できる。

 最初のユーザーはオリックス銀行で、同年8月からLocation Managerを導入する。投資用不動産ローン事業によって蓄積した物件価格や賃料、管理状況などの不動産情報を可視化し、融資判断に活用する。住宅地図上に入力した物件情報はSalesforceのデータベースにも連携することから、システムの操作性も高まる。

 サービス提供の背景としてNTTデータは、Salesforce上で住宅地図を見ながら情報を登録・収集し、営業戦略に活用するニーズが高まっていることを挙げる。同社は2003年から地図情報コンテンツと業務アプリケーションの連携クラウドサービス「BizXaaS MaP」を提供している。この仕組みを用いてLocation Managerを開発、リリースした。

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