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日立、IaaS「EverFlex」を従量課金/ハイブリッド型で提供、クラウドストレージの無料体験を開始

オンプレミス/日立データセンター/AWSから稼働基盤を選択可能

2022年10月19日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2022年10月19日、ハイブリッドクラウドサービス群「EverFlex from Hitachi」を拡充すると発表した。ユーザーはオンプレミス、日立のデータセンター、AWSから選んで、従量課金型で仮想サーバー/ストレージやデータベースなどのITリソースを利用できる。同年10月19日には、クラウドストレージの先行体験プログラムを無料で提供開始した。2023年2月28日に仮想サーバーを、2023年度第1四半期中にブロックストレージを提供する。以後、データベースやコンテナ基盤を順次提供する。

 日立製作所は、ハイブリッドクラウドサービス群「EverFlex from Hitachi」のサービスを拡充する(図1)。任意のデータセンター環境(オンプレミス環境、日立のデータセンター、パブリッククラウドのAmazon Web Services)にクラウド基盤(サーバー仮想化基盤、コンテナ基盤)を構築し、この上で仮想サーバー/ストレージやデータベースなどのITリソースを従量課金型で提供する。パブリッククラウドだけでなく任意のシステム基盤を選べる点が特徴である。

図1:ハイブリッドクラウド事業「EverFlex from Hitachi」の強化点(出典:日立製作所)
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 2023年2月28日に仮想サーバー「データ基盤サービス IaaS」(仮称)を、同年4月以降(2023年度第1四半期中)にクラウド型のブロックストレージを提供する。それ以後順次、データベースサーバー(Oracle DatabaseとPostgreSQLを予定)やコンテナ基盤(VMware TanzuやRed Hat OpenShiftを予定)を提供する。2022年10月19日には、クラウドストレージの先行体験プログラムを無料で提供開始した。

AWSやオンプレミスなどのVMware基盤をIaaSで提供

 仮想サーバー環境は、ユーザーが指定した任意のデータセンターにVMware vSphere環境を構築して提供する。パブリッククラウドについてはAWSを使うが、ブリッククラウドだけでなく任意のシステム基盤を選べる。仮想サーバーのスペック(CPU/メモリー/ディスク)は、選びやすいように4つのリファレンス構成(SS/S/M/L)を用意した。

 なお、日立は、AWS上にVMware vSphere環境を構築してマネージド型で提供するサービス「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」を2020年10月から提供している。今回発表したサービスでは、課金方法の選択肢を増やした(関連記事AWS上のVMware環境をサポート込みで─「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」を2020年10月に提供)。

 ストレージは、仮想アプライアンス型のSDS(ソフトウェア定義型ストレージ)製品「VSS for block」を仮想環境で動かし、これをクラウドサービスとして提供する。仮想サーバーと同様に、パブリッククラウドのAWSを含めた任意のデータセンターでサービスを利用可能である(関連記事日立、VSPのストレージ仮想化機能を強化、クラウドストレージを含めて異機種統合)。

 ストレージとして利用するVSS for blockの特徴は、同社のハードウェアSANストレージ機器「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)と同様のOSを搭載し、VSPとの相互運用性を確保していること。例えば、オンプレミス環境に置いたVSPとの間で広域クラスターを構成し、ボリュームをミラーリング(同期)するといった使い方も可能である。

●Next:ハイブリッドクラウド運用サービスに新メニュー

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