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AWS上のVMware環境をサポート込みで─「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」を2020年10月に提供

2020年9月8日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2020年9月8日、AWS(Amazon Web Services)上にVMware vSphereベースの仮想基盤を構築し、これを運用サービス込みで提供する「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」を発表した。同年10月1日から提供する。クラウド移行のアセスメントから環境構築、運用・監視までを一貫して支援する。オンプレミスのVMware vSphere環境をAWSへと容易に移行できるとしている。

 日立製作所の「Hitachi Managed VMware Cloud on AWS」は、Amazon Web Services(AWS)上にVMware vSphereベースの仮想基盤を構築し、これを運用サービス込みで提供するサービスである。オンプレミスのVMware vSphere環境と同様にVMware vCenterなどを用いて運用できるため、オンプレミス環境からクラウドへの移行が容易になる。AWS上に環境を構築するため、AWSのサービス群とも高速につながる(図1)。

図1:Hitachi Managed VMware Cloud on AWSの概要(出典:日立製作所)図1:Hitachi Managed VMware Cloud on AWSの概要(出典:日立製作所)

 類似の既存サービスには、米ヴイエムウェアおよびパートナー企業が提供する「VMware Cloud on AWS」がある。同サービスと日立が提供するサービスとの違いは、サービスの提供主体である。日立のサービスでは、ヴイエムウェアに代わって日立が環境を構築し、運用管理サービスを提供する。ユーザーは、日立からサポートを受けられる。

 ヴイエムウェアが提供する移行ツール「VMware HCX」を活用することで、既存システムの再設計を最小限に抑えながらVMware Cloud on AWS上に移行できる。移行サービスでは、ヒアリングシートを元に日立がユーザーの代わりに移行方式や移行計画を策定し、実際の移行作業を実施する。

 このほか、オンプレミス環境とクラウド環境にある仮想サーバー群を一元的に管理できる監視サービスや、VMware Cloud on AWSやオンプレミスなど複数の環境にまたがるバッチ処理を実行するタスク実行サービスも合わせて提供する。システムの一部をAWSに移行した後のハイブリッドクラウド環境においても、これらをまたがって監視や運用ができる。

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