[新製品・サービス]

CTC、製造・小売向けエッジAIシステムのPoC導入パッケージを提供

「計器自動読み取り」や「来訪者属性推定」を可能に

2022年11月2日(水)IT Leaders編集部

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2022年11月1日、エッジAIシステムのPoC(概念実証)を短期間で始められるスターターパッケージを提供すると発表した。カメラが読み取った映像データをエッジデバイスAIで解析する仕組み。製造業や小売などを中心に販売する。販売目標として3年間で100件を掲げる。

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、エッジAIシステムのPoC(概念実証)を短期間で始められるスターターパッケージを提供する。カメラとAI機能を持つエッジデバイス、データを収集・蓄積するクラウドサービス、ダッシュボードのBIツールを一体化している(図1)。

図1:エッジAIのPoCを短期間で始められるスターターパックの活用イメージ(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)
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 エッジデバイスとして、AI画像解析アプリケーションを組み込んだ「Raspberry Pi」(ARMプロセッサを搭載した小型のシングルボードコンピュータ)を使う。カメラで撮影した映像データをデバイスで解析し、クラウドサービスに保存する。

 解析結果は、グラフィカルなダッシュボードで可視化する。大規模なシステムを構築することなく、エッジAIシステムのPoCを短期間で始められる。収集したデータは解析後に削除するため、個人情報を保有することなくプライバシーに配慮したPoCを可能にする。

 画像解析では、人の属性推定、既存の計器の自動読み取りなど、複数の解析シーンを選択できる。例として、店舗内での映像から来店者の性別・年代、滞在時間などを分析する、商品の仕入れや陳列に関するマーケティングへの活用や、工場内のアナログ/デジタル計器を読み取って記録作業を自動化することによる、作業の効率化や人為的ミスの防止を挙げている。

 アプリケーションの開発を、エッジAIの高速化技術を持つIdein(東京都千代田区)が担当した。CTCは、2020年からIdein(イデイン)と共同でAI/IoT製品の開発を進めている。今回のスターターパッケージの提供に加え、データの活用や分析のシステム構築で得たノウハウを活かして、PoCやデータ分析のコンサルティングサービス、技術支援サービスなどを提供する。

 「近年、店舗や工場施設、オフィスなどでの省力化や自動化を目的にカメラやセンサーを活用したIoTシステムを導入する企業が増えている。映像解析の技術も進み、映像から業務を可視化・データ化することで業務の改善やサービスの品質向上につながるツールとして、さまざまな場面での活用が期待できる」(同社)

関連キーワード

CTC / PoC / 画像解析 / 製造 / 小売 / Raspberry Pi / 組み込み / センサーネットワーク / エッジコンピューティング

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