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ソースコードを自動生成するローコード開発ツール「Jitera」、ベータ版を提供開始

2022年11月30日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

Jitera(東京都渋谷区)は2022年11月30日、ローコード開発ツール「Jitera」のベータ版を提供開始した。Ruby on RailsやJavaScript(Node.js、React)によるWebアプリケーションのソースコードを、GUIベースのエディタを使って自動で生成する。フロントエンドからバックエンドまで幅広い要素の開発に対応する。数十件のプロジェクトに対して行った実証実験では、平均で60~70%、最大で90%の開発を自動化したとしている。正式版の提供時期は未定。

 Jiteraの「Jitera」は、Webアプリケーションのソースコードを自動生成するローコード開発ツールである(画面1)。GUIベースのエディタを使ってアプリケーションの定義情報を設定する、という手法によって、フロントエンドからバックエンドまで幅広い要素のコードを生成する。

画面1:ローコード開発ツール「Jitera」の画面(出典:Jitera)
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 データベースのテーブルもGUIエディタで設定可能である(画面2)。構築したデータベースの構造に基づいてAPIのエンドポイントも自動的に生成する。現時点では、Ruby on Rails、JavaScript(Node.js、React)、TypeScriptのコードを生成する。順次、生成可能なプログラミング言語を追加する予定。

画面2:データベース設計とAPIの生成もGUIエディタで設定可能(出典:Jitera)
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 従来であれば人間が書いていたコードのうち、複雑なロジックが必要ないコードの生成をJiteraに任せることで、開発者の工数を削減できる。また、他のローコード開発ツールと比べた利点の1つが、アウトプットとしてソースコードを出力する点である。最初からフルスクラッチで開発者がソースコードを記述するのと同じ柔軟性が得られる(画面3)。

画面3:アウトプットとしてソースコードを出力するため、最初からフルスクラッチで開発したのと同じ柔軟性が得られる(出典:Jitera)
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検証で平均60~70%、最大90%の開発を自動化

 実証実験では、平均で60~70%、最大で90%の開発を自動化したとしている。これまでに、GMO-Z.com Runsystemなど、複数の開発会社とともに、数十件のプロジェクトにJiteraを適用した。他社が見積もった金額の20%の工数で開発が完了したプロジェクトもあり、平均で60~70%の開発の自動化に成功したとしている。

 東急リゾーツ&ステイと共同で開発したホテル予約サイトの刷新プロジェクトでは、既存のASPベースのWebシステムから、Jiteraを用いたフルスクラッチ開発に切り替えた。予約管理や価格変動など複雑なロジックが絡むシステムで、他のローコード開発ツールでは対応が難しいプロジェクトだったが、Jiteraを使うことで刷新に成功したとしている。

Jiteraの開発チームによるフルサポートも可能

 Jiteraのベータ版の提供開始に合わせて、技術サポートも提供開始した。「ベーシック」プランでは、プロジェクトの簡易レビューや開発についての問い合わせを支援する。「導入サポート」プランでは、導入のレクチャーやプロジェクト設定のレビュー、自動化可能箇所の提案など、Jiteraの導入・活用を支援する。「フルサポート」プランでは、Jiteraの開発チーム(エンジニア、PM、QAなど)がプロジェクトをフルサポートする。Jiteraの活用や、その後のコーディングまで対応する。

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Jitera / ローコード / Ruby on Rails / JavaScript / Node.js / React

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