弥生は2023年1月5日、証憑データ電子化サービス「スマート証憑管理」を提供開始した。得意先から受領または自社で発行した請求書や納品書などの証憑を、クラウド上で電子データとして一元的に保存・管理可能なサービスである。AI-OCR機能などを備え、法令改正への対応(インボイス制度、電子帳簿保存法)と電子化による業務効率化を実現する。
弥生の「スマート証憑管理」は、得意先から受領または自社で発行した請求書や納品書などの証憑を、クラウド上で電子データとして一元的に保存・管理可能なサービスである。AI-OCR機能などを備え、法令改正への対応(インボイス制度、電子帳簿保存法)と電子化による業務効率化を実現する(図1、画面1)。
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スマート証憑管理を利用できるのは、弥生シリーズのユーザー(クラウドまたはデスクトップ製品。クラウドの無料体験プランを含む)で、当面の間は追加費用なしで提供する。対象製品は表1のとおり。
サービス形態 | 製品・サービス名 |
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クラウドアプリ | 弥生会計 オンライン、やよいの青色申告 オンライン、やよいの白色申告 オンライン(フリープランを含む、無料プランは除く)、やよいの給与明細オンライン(無料プランを含む)、Misoca(無料プランを含む) |
デスクトップアプリ | 弥生会計、弥生販売、弥生給与、やよいの顧客管理、やよいの青色申告、やよいの給与計算、やよいの見積・納品・請求書 |
弥生シリーズとスマート証憑管理を組み合わせることで、インボイス制度への対応が可能。今後、会計事務所や税理士とのデータ連携機能や適格請求書の判定機能などを拡充し、2023年春にはデジタルインボイスも管理できるようにする。
消費税の仕入税額控除の金額を正しく計算するための制度であるインボイス制度は2023年10月より施行される。「会計業務では、証憑を受け取った後、それが適格請求書かそうでないかを判断し、仕訳作業を行うことにる。しかし、一連の作業を人の目で行うことは効率が悪くミスが発生しやすい。AI-OCRで証憑の文字情報を自動で読み取るスマート証憑管理では、そうしたミスを減らすことができる」(同社)。