チームスピリットは2023年2月3日、大企業向け就業管理/経費精算クラウドサービス「TeamSpirit EX」において、LINEのAI-OCRサービス「CLOVA OCR」との連携を発表した。手書き文字の認識精度と処理速度が向上したとしている。請求書や領収書などの処理件数の多い企業に向けて提供する。
チームスピリットの「TeamSpirit EX」は、大企業向けの就業管理/経費精算クラウドサービスである。請求書・領収書などの添付ファイルをアップロードすると、精算に必要な情報(日付や金額など)をOCRで読み取ってデータ化する(関連記事:勤怠管理・経費精算クラウド「TeamSpirit」新版、請求書を外部参照URLで貼り付け可能に)。
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今回、TeamSpirit EXにおいて、LINEのAI-OCRサービス「CLOVA OCR」との連携により、経費精算機能で使うOCR(光学文字認識)で、手書き文字の認識精度と処理速度を向上させた。タクシー利用や備品購入のような、手書きを含む請求書や領収書などの処理件数の多い企業に向けて提供する(図1)。
「2023年10月に始まるインボイス制度では、仕入税額控除を受けるために、請求書・領収書などに記載されている適格請求書発行事業者の登録番号や消費税額などを適切に扱う必要がある。こうして経費精算業務の負荷と工数が増える中、OCR機能を強化し、領収書をデータ化する精度と処理性能を高めた」(チームスピリット)
今後は、TeamSpirit EXのシーズンアップデートを通じて、OCR対象項目の追加や、経費申請にかかる入力時間を削減する機能の拡充などを図る。