[事例ニュース]

製パンのフランソア、WebEDI受注のRPAを有料ツールに切り替え、実行時エラーを3分の1に

「Autoジョブ名人/メール名人」を導入

2023年4月17日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

製パン会社のフランソア(本社:福岡県糟屋郡)は、取引先とのWebEDIによる受発注データのやり取りをRPAで自動化している。2022年4月には、これまで使っていた無料のRPAツールを、ユーザックシステムの「Autoジョブ名人」に切り替えて、同社のメール受注ツール「Autoメール名人」を新規導入した。エラー件数が3分の1に、エラー発生時の復旧時間が6分の1にに減った。ユーザックシステムが2023年4月17日に発表した。

 製パン会社のフランソアは、取引先とのWebEDIによる受発注データのやり取りをRPAで自動化している。2022年4月には、これまで使っていた無料RPAツールを「Autoジョブ名人」に乗り換えた。エラー件数が3分の1に、エラー発生時の復旧時間が6分の1にに減った(写真1)。

写真1:WebEDIによる受注業務に使うRPAツールを入れ替えたフランソアの担当者(出典:ユーザックシステム)

 フランソアのパンは受注生産方式であり、オーダーが入って2日後に納品する。受注にはWebEDIが使われており、取引先ごとのサイトにWebブラウザでログインし、受注日や納品日など規定の項目を入力、CSVやテキスト形式の注文データをダウンロードして特定のフォルダに格納するといった作業を行っている。100近い取引先との間に、こうしたやりとりが最低でも1日1回、多いところで1日3回発生する。

 これを受けて同社は、自動処理をJavaScriptに近いプログラム言語で実現するフリーの自動化ツールを導入し、WebEDIのオペレーションを自動化した。200以上のスクリプトを運用してきた。しかし、JavaScriptに近いため開発が難しく、エラーが出た場合にスクリプトを変更できる者も限られていた。こうした経緯から2022年4月、「Autoジョブ名人」に乗り換えた。

 既存ツールからAutoジョブ名人への移行にあたっては、これまで自動化してきた処理をそのまま移行する方針で進めた。200以上あったスクリプトから必要なものを選別し、100本程度を移行した。これにより、スクリプトの実行エラー件数は1/3に減り、エラーの修正に要する時間も30分程度から5分へと1/6に減った。

 Autoジョブ名人の使い方は1週間ほどでマスターした。フランソアではAutoジョブ名人について、「開発がしやすく、カスタマーサクセスやサポート対応に満足している。メール対応だが、レスポンスが速い。スクリプト操作の録画機能は、エラー時の復旧時間を短くする効果がある」と評価している。

 今後は、受発注以外の業務にも自動化の対象を拡大する。人事、総務、財務、営業など各種部門に手作業があるので、RPAによって省力化するとしている。

●Next:RPAツール「Autoジョブ名人」の概要

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