エイトレッド(ATLED)は2023年5月26日、クラウド型ワークフローソフトウェア新版「X-point Cloud V3.4」を提供開始した。新版では、電子帳簿保存法(電帳法)に準拠するためのオプション機能を用意した。請求書や領収書などの証憑を電子データで発行または受領した場合に、電帳法の保存要件を満たした方法で保存・管理し、会計上の証憑として利用可能にする。
エイトレッド(ATLED)の「X-point Cloud」は、クラウド型のワークフローソフトウェアである。ノーコードでワークフローを実装可能だとしている。新版のV3.4では、電子帳簿保存法(電帳法)に準拠するためのオプション機能を用意した(図1)。同機能は、SKJ総合税理士事務所の監修を受けて開発した。
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同オプションでは、請求書や領収書などの証憑を電子データで発行/受領した際に、これを電帳法の保存要件を満たした形で保存して管理する。こうして、会計上の証憑として利用できるようにする。データは1TBまで保存可能である。
想定する利用シーンの1つは、メール添付ファイルやWebダウンロードの形で受領した請求書などのデータファイルを、ワークフローで申請・承認・保存するというもの。これだけで、法的要件に即した形でデータを保存・管理可能である。作成するフォームごとに電子取引の対象(電帳法に準拠した形で保存する対象)とするかどうかを設定可能である。
保存した電子取引情報と書類は「取引日(範囲指定可)」「金額(範囲指定可)」「取引先」で検索可能。保存データの検索は、あらかじめ許可した利用者だけが行える。一覧を索引簿としてCSV(カンマ区切り形式)で保存することも可能である。
承認処理した電子取引情報・書類は、その他参考書類などの添付ファイルとともに、所定のストレージ領域(X-point Cloud契約ユーザーが直接アクセスできない場所)に格納する。保存データに対する保存・更新・削除の操作については、「いつ」「だれが」といった情報を記録する。保存期間内の削除は論理削除であり、物理的にはデータは残る。