米オラクルは2023年6月28日(米国現地時間)、クラウド型人事アプリケーション「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management」に言語系の生成AI機能を追加したと発表した。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の生成AIサービスを活用している。既存の人事プロセスに生成AIを組み込むことで、人事プロセスが合理化され、従業員の生産性が高まる。
米オラクルの「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(Oracle Cloud HCM)」は、クラウド型人事アプリケーションである。今回、言語系の生成AI機能が加わった。
既存の人事プロセスに生成AIを組み込むことで、人事プロセスが合理化され、従業員の生産性が高まるとしている。オラクルはすでに、人事における生成AIの活用シナリオを100以上特定しているという。
AIモデルは、各ユーザー企業が保有する独自のデータを使い、特定のビジネスニーズに合わせて改良可能である。ユーザーごとに専用のAIモデルを構築して運用できる。生成AIが利用するデータをユーザーが制御できることから、機密情報が社外に漏洩することもない。
Oracle Cloud HCMによる生成AIの活用例の1つは、文書コンテンツの作成支援である。例えば、職務記述書(ジョブディスクリプション)、募集要項、指標を含んだ目標などの文書を生成する使い方がある。
従業員向けの調査を実施する際に、調査タイプに基づいた調査項目を自動で提案するといった使い方もある。コンテンツの要約も可能で、人事評価の際にパフォーマンスデータを要約して生成可能である。