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RPA「UiPath」にAI新機能、データ転記を省力化する「Clipboard AI」と自動化処理を自然言語で自動生成する「Wingman」
2023年7月13日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
UiPathは2023年7月13日、RPAツール「UiPath」に追加する、AIを用いた2つの新機能を発表した。1つは現在プレビューとして提供している「UiPath Clipboard AI」で、請求書などのテキストデータをアプリケーションのデータ入力項目へと転記する作業を省力化する。もう1つは現在開発中の「Wingman」で、自動化処理のワークフローを自然言語で自動生成する。同社は、RPAとAIを組み合わせることで、これまで自動化できていなかった業務プロセスも自動化可能になるとしている。説明会では、RPA(UiPath)と生成AIを組み合わせて成果を出している4社が登壇し、それぞれの事例を紹介した。
UiPathは、RPAツール「UiPath」に、AIを用いた2つの新機能を追加する。1つは、現在プレビューとして提供している「UiPath Clipboard AI」で、請求書などのテキストデータをアプリケーションのデータ入力項目へと転記する作業を省力化する。もう1つは、現在開発中の「Wingman」で、自動化処理のワークフローを自然言語で自動生成する。
新機能の1つ、(1)UiPath Clipboard AIは、請求書や発注書などに含まれるテキストデータをアプリケーションに転記する作業を省力化するツールである(図1)。
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メール画面や文書ファイルなどから請求書データなどをクリップボードにコピーし、これをデータ入力画面へとワンクリックで転記可能である。個々のデータ入力項目に必要なデータを自動で転記する(画面1)。
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もう1つの新機能である(2)Wingmanは、自動化処理のワークフローを自然言語で自動生成する機能である(図2)。
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例えば、「届いたメールに添付されているファイルをGDriveに保存したい」といった指示を出すだけで、「メール受信をトリガーにプロセスを開始し、添付ファイルをダウンロードし、GDriveに添付ファイルをアップロードする」といったワークフローを自動で生成して提案してくれる。これを承認するだけで、自動処理のワークフローができあがる(画面2)。
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UiPathは、RPAにAIを組み合わせることによって、これまで自動化できていなかった業務も自動化が可能になるとしている。特に、大規模言語モデル(LLM)の活用が有用と見ており、RPAとLLMを組み合わせた用途の典型的なパターンを3つ挙げている(図3)。データの収集を自動化したうえでLLMでコンテンツを生成する使い方や、LLMによる分析結果をもとにアクションを自動で実行する使い方などを想定している。
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●Next:RPAと生成AIを組み合わせて使っている4社の事例
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