[事例ニュース]

琉球銀行、トランザクションレンディングにAI審査を導入、口座入出金情報から債務不履行率を予測

日々の取引データによる事前審査でオファー型融資を実現

2023年9月4日(月)IT Leaders編集部

琉球銀行(本店:沖縄県那覇市)は2023年9月1日、同年9月以降に開始するトランザクションレンディングにAI審査を導入する。デフォルト確率(債務不履行となる確率)の予測精度を高めるとともに、オファー型の融資を実現する。AI審査モデルの陳腐化を防ぐため、年1回更新して最新の傾向を反映する。AI審査サービスには、住信SBIネット銀行と日立製作所の共同出資会社であるDayta Consultingが提供するAI審査サービスを採用した。

 琉球銀行は、2023年9月以降に開始するトランザクションレンディングに、AI審査を導入する。トランザクションレンディングは、日々の取引データである口座入出金情報などを基に、借入条件(借入可能額および借入利率)を決定する融資形態である。従来の融資形態(主に財務情報をもとに借入条件を決める)と比べて幅広い層への資金融資を実現できる。中小企業の資金繰り支援のための円滑な資金供給が可能になる。

 Dayta Consulting(持株比率は住信SBIネット銀行60%、日立製作所40%)が提供するAI審査サービスを採用する。複数行のデータを用いたコンソーシアム型(集団参加型)のAI審査モデルを用いて、推計したデフォルト確率(債務不履行となる確率)を提供する。なお、AI審査モデルの陳腐化を防ぐため、年1回更新して最新の傾向を反映する。

 推計したデフォルト確率を基にした信用リスクなどを反映した「貸出金利」と、Dayta Consultingの独自モデルによる「貸出可能金額」を算出する。これにより、銀行口座を持つ顧客に対し、銀行側から具体的な貸出条件を提示する「オファー型融資」を実現する。日々の取引データから事前に審査が完了することから、金融機関側から、より積極的な拡販を行えるようになる。

関連キーワード

琉球銀行 / 住信SBIネット銀行 / 日立製作所 / 金融 / 銀行 / 地方銀行 / 沖縄県 / 那覇市 / 融資 / 与信管理 / Dayta Consulting / FinTech

関連記事

トピックス

[Sponsored]

琉球銀行、トランザクションレンディングにAI審査を導入、口座入出金情報から債務不履行率を予測琉球銀行(本店:沖縄県那覇市)は2023年9月1日、同年9月以降に開始するトランザクションレンディングにAI審査を導入する。デフォルト確率(債務不履行となる確率)の予測精度を高めるとともに、オファー型の融資を実現する。AI審査モデルの陳腐化を防ぐため、年1回更新して最新の傾向を反映する。AI審査サービスには、住信SBIネット銀行と日立製作所の共同出資会社であるDayta Consultingが提供するAI審査サービスを採用した。

PAGE TOP