みずほフィナンシャルグループ(本社:東京都千代田区)は2024年2月1日、グループ企業各社のシステム運用に生成AIを活用する検証の結果を発表した。2023年8月~10月、日本IBMと共同で「IBM watsonx」の基盤モデルを用いた検証を行い、イベント検知時のエラーメッセージの監視/対応において98%の精度を確認した。今後は対象システムを広げて検証を進め、システム運用の自動化を目指す。
みずほフィナンシャルグループ(本社:東京都千代田区)は2024年2月1日、グループ企業各社のシステム運用に生成AIを活用する検証を2023年8月~10月に実施した。日本IBMと共同で「IBM watsonx」の基盤モデルを用いた検証を行い、イベント検知時のエラーメッセージの監視/対応において98%の精度を確認した。今後は対象システムを広げて検証を進め、システム運用の自動化を目指す。
「銀行システムの運用は、正確性はもとより不具合の発生時には早期の復旧が求められる。しかし、現在の運用手法では、エラーを検知しても、そのメッセージの量や種類の多さから、熟練のオペレーターでも原因特定や復旧にかなりの時間を要する」(両社)
課題解決に向けて両社は、イベント検知関連の運用管理ツールとwatsonxの基盤モデルを連携して、システムエラーの検知/対応を効率よく迅速化する仕組みを構築し、検証に取り組んだ。その結果、エラーメッセージ(実データ)の監視と対応において98%の精度を確認。これにより、復旧までの最短手順を案内できるようになる。
今後は対象システムを広げて検証を進め、システム運用の自動化を目指す。本システムへの適用を2024年度(2024年4月~2025年3月期)に実施する予定である。また、生成AIを活用したインシデント管理と障害分析高度化にも取り組むとしている。