一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は2023年3月6日、Python認定試験の累計受験者数が、2017年6月に試験を開始して以来、6年8カ月(2024年2月末時点)で累計5万人を超えた(5万990人)と発表した。データ分析やAI活用の広がりからPythonの利用者が増え続けており、今後も需要が高まると見ている。
Pythonエンジニア育成推進協会は現在、Python言語の認定試験として4種類の試験を実施している。Python3エンジニア認定試験は以下の3種類である。
(1)文法基礎を問う「基礎試験」(2017年6月開始)
(2)データ分析の基礎を問う「データ分析試験」(2020年6月開始)
(3)上級エンジニア向けの「実践試験」(2022年11月開始)
これらとは別に、“Pythonの心得”とされている設計イディオム集「PythonZen(The Zen of Python)」と、Pythonのコーディング規約「PEP 8」に関する知識を問う以下の検定試験がある。
(4)「PythonZen & PEP 8 検定試験」(2022年3月開始)
同協会は、2024年2月末時点で上記4種類の認定/検定試験の受験者数が、2017年6月に試験を開始して以来、6年8カ月で累計5万人を超え、5万990人に達したことを発表した。「Pythonは、AI/マシンラーニング、データ分析、各種自動化、Web連携アプリケーションなどの用途において中心的に使われており、今後も需要が高まる」としている(表1)。
試験名 | 開始時期 | 累計受験者数 |
---|---|---|
Python3エンジニア認定基礎試験 | 2017年6月 | 3万3494人 |
Python3エンジニア認定データ分析試験 | 2020年6月 | 1万1779人 |
Python3エンジニア認定実践試験 | 2022年11月 | 1038人 |
PythonZen & PEP 8 検定試験 | 2022年3月 | 4679人 |
表2は、Python3エンジニア認定試験3種類の受験者における合格率、Python業務未経験者の割合、当該試験の認定により資格手当を得ている者の割合を示したもの。Python業務未経験率と資格手当の有無は、いずれも受験時のアンケートから調査している。
試験名 | 合格率 | Python業務未経験率 | 資格手当あり |
---|---|---|---|
Python3エンジニア認定基礎試験 | 76.0% | 36.8% | 27.6% |
Python3エンジニア認定データ分析試験 | 81.5% | 62.2% | 62.2% |
Python3エンジニア認定実践試験 | 48.6% | 38.6% | 45.0% |
同協会は、2024年からデータ分析試験の上位試験にあたる「Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験」を新たに実施する予定である(関連記事:「Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験」を2024年に開始)。