[市場動向]

オラクルがOracle Databaseの生成AI機能を説明、自然言語からSQL生成、ベクトルDBの検索例も

2024年4月18日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本オラクルは2024年4月18日、プライベートイベント「CloudWorld Tour Tokyo」に合わせて説明会を開き、Oracle Databaseをはじめとした同社のデータベース製品が備えるAI機能を説明した。自然言語からSQLを生成する機能や、テーブルにベクトルデータのカラムを追加してSQLで操作・検索できるベクトルデータベース機能などを紹介した。

写真1:米オラクルでデータベース・サーバー・テクノロジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるアンドリュー・メルデルソン氏
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 日本オラクルは、プライベートイベント「CloudWorld Tour Tokyo」に合わせて説明会を開き、同社のデータベース製品が備えるAI機能を説明した(写真1)。

 1つは、自然言語からSQLを生成する機能「Select AI」である。自律型で運用管理やチューニングを実施するクラウド型データベース「Autonomous Database」で利用できる。問い合わせたい内容を自然言語で、データベースのスキーマに関するメタデータと共に大規模言語モデル(LLM)に渡し、LLMにSQLを生成してもらう。

 もう1つは、Oracle Database 23cが備えるベクトルデータベース機能である。テーブルにベクトルデータのカラムを追加できる。格納したベクトルデータを対象に、SQLで検索可能である(関連記事米オラクル、生成AI「OCI Generative AI」をリリース、Cohere/Llama 2の両LLMを統合的に利用)。

図1:ベクトルデータを格納したテーブルを対象にSQLで検索している事例。家の情報の1つとして家の画像の特徴をベクトルデータ化して格納し、似た家を検索できるようにしている(出典:日本オラクル)
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 図1は、指定した家の画像に類似した家を検索している様子である。SQLのORDER BY句を用いて類似度が高い順にデータを返すといった使い方が可能である。家の場所や価格など他のカラムの要素と組み合わせた検索もできる。

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