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IIJ、ルーター機器の遠隔管理サービスに3パターンの自動初期設定オプション

2024年5月15日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2024年5月15日、ルーター機器遠隔管理サービス「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」において、用途に合わせた自動初期設定オプション「プリセット」を提供開始した。インターネットゲートウェイ、リモートアクセス、PPPoE終端用ルーターの3パターンについて自動で初期設定を施す。機器1台あたりの料金(税別)は初期費用1万4800円、月額費用9600円から。

 インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」は、ネットワークルーター機器を遠隔管理するサービスである。IIJが開発した、機器のネットワーク接続時に設定情報を自動取得する技術「SMF(SEIL Management Framework)」をベースにしている。同社製ルーター「SEILシリーズ」などの機器に対して、設定や監視を遠隔から一元的に行える。

 ネットワークに不具合が発生した際には、ユーザーの申告に基づき、NTT東西フレッツなどの回線サービスやISPサービスの障害調査をIIJが実施する。また、同サービス指定のサービスアダプタ(ルーター機器)のオンサイト保守サービスが付随する。24時間365日、オンサイトでサービスアダプタの交換対応も行うなど、導入後もIIJが運用をワンストップで支援する。

図1:「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」に追加した、用途に合わせた初期設定を施す「プリセット」オプションの概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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 今回、同サービスにおいて、用途に合わせた初期設定オプション「プリセット」を提供開始した。インターネットゲートウェイ、リモートアクセス、PPPoE終端ルーターの3パターンについて自動で初期設定を施す(図1)。

 ユーザーが専用画面に必要な情報を入力すると、選択したパターンのネットワークコンフィグレーションを自動生成する。ISPの接続やインタフェースなどの設定を行う必要がない(画面1)。

画面1:専用画面に必要な情報を入力すると、初期設定として機器に反映するコンフィグレーションを自動生成する(出典:インターネットイニシアティブ)
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 「Microsoft 365などクラウドサービスの利用が増える中で、『インターネットと無線LANだけ必要』『リモートアクセス用途のみ利用』など、昨今は単一拠点でのシンプルなネットワーク構成の需要が高まっている」(同社)状況において、プリセットオプションを用意することで、専任のネットワーク担当者でなくともネットワーク機器を容易に導入できるように支援する。

 同オプションの機器1台あたりの料金(税別)は、初期費用1万4800円、月額費用9600円から。 3つのプリセットパターンの内容は表1のとおり。IIJは今後、パターンを拡充し、拠点間通信が可能な構成などにも順次対応していく予定である。

表1:「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」の「プリセット」オプションのパターン別内容(出典:インターネットイニシアティブ)
プリセットパターン 内容
プリセット/インターネットゲートウェイルータ

拠点間VPN通信が不要なインターネット接続用途のルーター用パターン。Webアクセスや無線LANアクセス機能などに対応

プリセット/リモートアクセスルータ インターネットゲートウェイ機能とリモートアクセス環境(接続方式:L2TP/IPsec)を設定するパターン。リモートアクセス要アカウントとパスワードを専用画面から登録する
プリセット/PPPoE終端ルータ ファイアウォール上のPPPoE回線終端ルーター用のパターン。 NTT東西のフレッツ、アルテリア・ネットワークスの光アクセスなどの回線に対応する
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IIJ / スイッチ/ルーター / ネットワーク監視 / インターネット / ITインフラ / リモート監視

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