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ZenmuTech、クラウドストレージだけで使える「秘密分散ストレージ:仮称」を2027年に提供

2026年8月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ZenmuTechは2026年8月13日、秘密分散方式を採用したストレージサービスの新ラインアップ「秘密分散ストレージ(仮称)」を発表した。Webブラウザから利用するSaaS型のサービスであり、ローカルストレージではなくクラウドストレージにデータを保存する。2027年春頃のリリースを予定している。

 ZenmuTech(ゼンムテック)は、データを複数に分割して無意味化し、定められた数の分散片がすべて揃わないとデータを復元できないようにする「秘密分散方式」を採用した情報漏洩対策ストレージ製品を提供している(関連記事秘密分散ストレージ「ZENMU Virtual Drive」、分散片をスマートリングに保存可能に─ZenmuTech)。

 ZENMU製品は、保護対象のファイルを秘密分散で2片(うち1片はサイズ1KBの分散片)に分割して無意味化し、これら2つの分散片をUSBメモリーやスマートフォン、AWS上の専用領域「ZENMUクラウドサービス」に分散して保管する。2片が揃わないとファイルは意味をなさず、この分散保管の運用でデータを保護する。

 既存のZENMU製品(「ZENMU Virtual Drive」など)は、Windows 10/11に専用のクライアントソフトウェアをインストールして使う。Windowsで区画設定した仮想ドライブ「ZENMUドライブ」が保護対象になり、ファイルをZENMUドライブに保存すると自動的にデータを分散保管する。

 今回、ストレージサービスの新ラインアップ「秘密分散ストレージ(仮称)」を用意する(図1)。特徴は、Webブラウザから利用するSaaS型のサービスとしたことと、ローカルストレージではなくクラウドストレージにデータを保存することである。データをローカルに保存しないため、どの端末からでもデータにアクセスできるようになる。

図1:秘密分散方式を採用したストレージサービスの新ラインアップ「秘密分散ストレージ(仮称)」の概要(出典:ZenmuTech)
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 秘密分散エンジンはSaaS側ではなくWebブラウザ上で動作する。SaaSにアクセスしてWeb画面を表示し、Web画面にファイルを出し入れすることで、ストレージのWeb APIを介してWebブラウザからストレージに直接アクセスする仕組みである。また、Web画面以外の選択肢としてクライアントアプリケーションも用意する。

 2つの分散片を保存するストレージは、1つはZenmuTechが管理するクラウドストレージで固定である。もう1つは、ユーザーが指定した任意のオンラインストレージ(Web API経由)に保存する。つまり、既存サービスから見ると、データの保存先を2片ともオンラインストレージだけとし、ローカルストレージを使わない形に変更した。

 2027年春頃のリリースを予定している。いずれは、クラウドストレージだけでなくNAS(ファイル共有サーバー)にもデータを保存できるようにする予定である。オンプレミス環境だけで使える仕組みや、業務システムからAPI経由で秘密分散ストレージを使えるようにする仕組みの提供も視野に入れている。

 なお、ZENMU製品の別ラインアップとして、ZENMU Virtual DriveのMac版「ZENMU Virtual Drive for Mac」のリリースも2027年春頃に予定している。

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