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東京硝子器械、販売管理システムを刷新、クラウド移行と内製化で運用時の改修も迅速に

「Fujitsu GLOVIA OM」を導入してテラスカイと共創開発

2024年9月11日(水)IT Leaders編集部

東京硝子器械(本社:東京都文京区)は、約20年運用したERPに代えて新しい販売管理システムを導入した。テラスカイが販売するクラウド型基幹業務システム「Fujitsu GLOVIA OM」を採用して、同社との共創開発によりシステムのクラウド移行・刷新を図った。テラスカイが2024年9月10日に発表した。

 理化学機器などの総合卸を営む東京硝子器械では、約20年前に導入したERPが、IT戦略を進めていくうえでボトルネックとなっていた。長年、業務プロセスの変更に対して運用側で対応してきたため、現行業務とは大きく乖離したシステムとなっていたという。

 そこで、ERPに代えて、カスタマイズ可能な販売管理システムの導入を検討し、クラウド型基幹業務システム「Fujitsu GLOVIA OM」(開発元:富士通)の採用を決定した。

 GLOVIA OMは、富士通が「GLOVIA」の提供で培ってきた中堅・中小企業向けのERP/生産管理システムのノウハウを基にした、Salesforce上で利用可能なクラウドERPである(図1)。SalesforceのSFA/CRMとのデータ統合が容易などの特徴を備え、テラスカイがライセンスの販売とSIを提供している。東京硝子器械は、内製による柔軟な開発・改修が可能な点を評価して採用した。

図1:「Fujitsu GLOVIA OM」のシステム構成(出典:富士通)
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 開発・導入プロジェクトは、テラスカイとの共創開発で進めた。販売管理システムのコアに近いバックエンド側をテラスカイが担当し、UIなど業務の変化によって改修・カスタマイズが必要となるフロント部分を東京硝子器械の開発チームが担当した。

 フロント開発を東京硝子器械の社員が内製であたったことで、要件定義にかかるコミュニケーションコストを省くことができた。ベンダー側の対応領域を少なくし、リリース以降も内製で対応することでもコスト削減も図れる。内製開発を通じてベンダー側が有するSalesforceの専門知識・ノウハウを習得し、社員のスキルアップにつながったという。

 システムの開発・改修を内製化することで、簡単な要望であれば迅速に対応する体制を整え、週に1~2回のバージョンアップを実施している。これまで抱えていた、システムに業務を合わせることで現場の業務が非効率になったり、システムと業務の乖離が広がったりといった課題を解消している。

 このほか、システム刷新と合わせて、セゾンテクノロジーのシステム連携ツール「DataSpider Servista」を用いてEDIを導入し、仕入先とのファクスによるやり取りを削減している。今後、ECサイトや周辺システムなど、GLOVIA OMとの連携を拡大していく計画である。

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