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三菱電機、メールやチャットなどの文面をAIで監査して情報漏洩・不正リスクを検出

特化型AIによるテキスト解析・監査ツール「KIBIT Eye」を導入

2024年10月4日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三菱電機(本社:東京都千代田区)は、機密情報保持部門が送受するメールの監視や、情報の持ち出し・漏洩につながる恐れのあるコミュニケーションを検知することを目的に、FRONTEOの特化型AI「KIBIT」によるテキスト解析・監査ツール「KIBIT Eye」を導入した。FRONTEOが2024年10月1日に発表した。

 企業を取り巻くリスクが多様化・複雑化する中、三菱電機は情報セキュリティの強化に継続的に取り組んでいる。2020年に経済安全保障統括室、2022年にリスクマネジメント統括室、2024年に法務・リスクマネジメント統括部」を設置して、グループの情報ガバナンス体制を構築している。

 2023年8月に、FRONTEOが提供するAIを活用した経済安全保障サービス「KIBIT Seizu Analysis」を導入している。三菱電機は今回、新たな試みとして、機密情報保持部門が送受するメールの監視や、情報の持ち出し・漏洩につながる恐れのあるコミュニケーションを検知することを目的に、FRONTEOの特化型AI「KIBIT(キビット)」によるテキスト解析・監査ツール「KIBIT Eye」を導入した。

図1:キーワード検索だけでは区別がつかない、人間が意図する微妙なニュアンスの違いを検知する様子(出典:FRONTEO)
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 KIBIT Eyeは、メールやチャット、テキスト化された音声データなどをAIで解析し、リスクを抽出してスコアリングする。キーワード検索だけでは区別がつかない、人間が意図する微妙なニュアンスの違いを検知する(図1

 AIで判定することにより、判断基準の属人的なバイアスを排除し、画一的かつ網羅的に監査する。また、データのスコアリングによって、機密情報の漏洩リスクが高いデータを優先的に抽出可能である。

図2:KIBIT Eyeのテキスト解析の仕組み。文書全体のニュアンスを色合いのように捉えてスコアリングする(出典:FRONTEO)
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 FRONTEOはKIBIT Eyeを、人間の直観的な判断能力をAIで再現するという設計思想に沿って開発している(図2)。

 「人間はさまざまな色で構成した画像のような色彩表現について、全体の色合いの傾向を一目で認知することができる。この色彩を、文書を構成するワード(形態素)に置き換え、文書全体のニュアンスを色合いのように捉えることで、テキストの特徴の解析精度を高めている」(同社)。

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三菱電機 / 情報漏洩対策 / 文書管理 / FRONTEO / 製造 / 監査

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