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広島銀行、Tableauを導入して営業データの高度活用を推進

データ分析をひろぎんグループ全体に展開へ

2024年10月25日(金)IT Leaders編集部

広島銀行(本店:広島県広島市)は、セールスフォース・ジャパンのBIツール「Tableau」を用いてデータ活用の高度化に取り組んでいる。営業データの活用や集計業務の軽減を通じて顧客対応の向上を図る。ひろぎんホールディングスは同ツールのグループ展開を視野に入れてデータ活用を促進する。セールスフォース・ジャパンが2024年10月23日に発表した。

 ひろぎんホールディングスは、2023年からセールスフォース・ジャパンの「Salesforce Marketing Cloud」を活用してデジタルマーケティングの高度化に取り組んでいる。2024年6月には、中核の広島銀行がBI/データ分析ツールの「Tableau(タブロー)」(画面1)を導入。デジタルマーケティングを含む営業関連領域におけるデータ活用の高度化と業務効率化を目指す。

画面1:BI/データ分析ツール「Tableau」の画面例(出典:セールスフォース・ジャパン)
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 ひろぎんHDは、2024年3月に策定した中期計画2024の戦略ドライバーの1つとしてデータ活用を含むデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に取り組んでいる。これまでは豊富なデータを持ちながら、事業戦略へのデータ活用は限定的だったという。

 「広島銀行の場合、営業店運営のための還元計数やマーケットデータなどにおいて切り口が限定的なデータ閲覧にとどまっていた。本店部においてもデータ集計やインサイトの可視化ができる担当者が限られ、集計作業・資料作成に伴う行員の業務負担やデータによる施策立案のスピード感も課題となっていた」(ひろぎんHD)

 現在、ひろぎんHDのDX統括部と広島銀行の営業企画部がTableauを活用している。営業関連領域を中心に以下の取り組みを進めている。

(1)収益関連帳票の移行:広島銀行の営業企画部において、収益関連帳票をTableauに移行。加えて、営業関連のダッシュボードの拡充を進めている。将来的には営業関連以外の情報にアクセスできるようにする。

(2)データマネジメント業務の効率化:複数のデータベースをまたがる結合や複雑な前処理を伴うデータ抽出・加工業務にTableauを適用し、標準化・自動化を進めている。業務を効率化し、重要業務へのパワーシフトを図る。

(3)経営状態の把握:広島銀行の事業性貸出・預金残高の増減などデータを各種の切り口で可視化し、地区単位・支店単位・個社別の推移をスピーディかつ詳細に確認できるようにした。

 現在は広島銀行の営業部門での活用が中心だが、将来的には管理部門、さらにグループ全体で活用し、データ活用の高度化を促すことを計画している。

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