[市場動向]

“生成AI人材”を1万5000人育成へ、NTTデータグループがAI人材育成フレームワークを全社に展開

4つの人材レベルを定義し、教育・トレーニングを提供

2024年10月25日(金)IT Leaders編集部

NTTデータグループは2024年10月24日、グループ約20万人の全社員を対象とした生成AIの人材育成フレームワークを策定し、同年10月からグローバルに展開すると発表した。グローバル標準のフレームワークとして、「生成AI人材レベルの定義」「評価指標」「育成ロードマップと育成カリキュラム」で構成している。2024年度末までに生成AIを活用して顧客へ価値を提供できる実践スキルを持つ「生成AI人材」を1万5000人育成し、2026年度末までに3万人に拡大することを掲げている。

 NTTデータグループは、グループ約20万人の全社員を対象とした生成AIの人材育成フレームワークを策定し、同年10月からグローバルに展開する。2024年度末までに生成AIを活用して顧客へ価値を提供できる実践スキルを持つ「生成AI人材」を1万5000人育成し、2026年度末までに3万人に拡大することを掲げている(図1)。

図1:人材育成フレームワークで定義している人材レベルと育成目標(出典:NTTデータグループ)
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 NTTデータグループは、同フレームワークの人材レベルを以下のように定義している。

  • Blackbelt:生成AIを活用する案件の成功をリードできるレベル
  • Greenbelt:生成AIを活用する案件を主体的に推進できるレベル
  • Yellowbelt:上位者の指導の下に、生成AIを活用する案件を推進できるレベル
  • Whitebelt:最低限必要な生成AIの基礎知識・経験を持つレベル

 「グローバルで統一した人材レベルの定義と、それぞれのレベルにおける評価指標を整備している。上位者の指導の下、生成AIを活用する案件の推進が可能なYellowbelt以上を、生成AIを活用して顧客に価値を提供できる実践的な生成AI人材と定義している」(NTTデータグループ)

 グローバル標準のフレームワークとして、「生成AI人材レベルの定義」「評価指標」「育成ロードマップと育成カリキュラム」で構成している。

 各人材レベルやタイプごとに必要とされる知識・経験を、育成ロードマップとして定義し、特に推奨するトレーニングコースを用意する。初期段階として全社員に基礎的な生成AIトレーニングを提供する。続いて、コンサルタント、営業、開発者、生成AI利用者といった属性や各人材レベルに応じた個別のトレーニングを提供する。人材レベルごとのトレーニング施策の例として以下を挙げている。

  • Blackbelt向けトレーニング:有識者による実案件でのOJT
  • Greenbelt向けトレーニング:Yellowbelt相当の生成AIへの理解を前提に、演習を交えて実践的なスキル習得まで踏み込んだ研修
  • Yellowbelt向けトレーニング:Whitebelt相当の生成AIへの理解を前提に、踏み込んだ知識・技術を習得する研修
  • Whitebelt向けトレーニング:生成AIの予備知識を前提としない、概要、ベネフィット、リスクの理解に比重を置いたコンセプチュアルな研修
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