NTTデータ関西は2024年12月4日、CO2排出量算出・可視化ソフトウェア「BIZXIM CFP」を同年12月から提供すると発表した。生産管理システム内のデータやその他の情報との連携から、製品別にCO2排出量を算出する。販売目標として中小企業を対象に5年間で20社を掲げる。
NTTデータ関西の「BIZXIM CFP」は、商品が原材料調達から生産されてエンドユーザーにわたり廃棄・リサイクルされるまでのライフサイクル全体で、製品別にCO2排出量を算出・可視化するソフトウェアである(図1)。
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CFP(カーボンフットプリント)の積算にあたっては、NTTデータ関西の生産管理システム「BIZXIM製番」や他の生産管理システム内にある部品表、品目情報などをデータ連携によって自動取得する。
自社内の排出量であるScope1/2に加え、上流(原材料調達、物流)と下流(廃棄)の排出量Scope3までを範囲に、製品別のCO2排出量を算出する。削減対象の特定とその特徴を理解したうえで削減対象を策定できる。
「製品ライフサイクル全体のCO2排出量を算出する取り組みが拡大している。環境省は今後、国内企業に、Scope1/2に加えてサプライチェーン全体を対象としたScope3の排出量の表示を求めることから、大企業のみならず中小企業においても製品別のCFPの要請が増えることが見込まれる」(同社)
また、セールスフォース・ジャパンのBIツール「Tableau」をベースにした分析機能により、CFP算出以外のデータを用いた分析や環境評価も可能である(図2)。
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