[事例ニュース]

ノーリツ、スマートファクトリーに向けて製造実行/オペレーション管理システムを刷新

ダッソー・システムズのMES/MOM「DELMIA Apriso」を導入

2024年12月18日(水)IT Leaders編集部

住宅設備機器メーカーのノーリツ(本社:兵庫県神戸市)は、スマートファクトリーの実現に向けて、MES(製造実行システム)/製造オペレーション管理(MOM)システムを刷新した。ダッソー・システムズの「DELMIA Apriso」を採用して2024年10月にテスト運用、同年12月に本格運用を開始、安定稼働を確認している。導入を支援するコベルコシステムが同年12月17日に発表した。

 兵庫県神戸市に本社を置き、給湯機器や温水暖房機器を中心とする住宅設備機器を製造・販売するノーリツ。同社は現在、ITインフラの整備を推し進めている。MES(製造実行システム)/MOM(製造オペレーション管理)領域においては、工場設備における将来の自働化ラインへの準備と現行ラインの原価改善に課題を抱えていたという。

写真1:製造業向けMES/MOM製品「DELMIA Apriso」の導入イメージ(出典:コベルコシステム)
拡大画像表示

 そこで、ノーリツはスマートファクトリーの実現に向けて、製造オペレーションに関わる情報を統合管理するため、ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)のMES/MOMシステム「DELMIA Apriso(デルミア アプリソ)」を採用。2024年10月にテスト運用、同年12月に本格運用を開始し、安定稼働を確認している(写真1)。

 DELMIA Aprisoの特徴は、製造管理だけでなく、在庫管理・品質管理・保全管理・従業員管理といった製造現場の全作業を包括的にカバーすること。リアルタイムなデータ収集・分析で迅速な意思決定を支援するほか、ERPなどと連携しながらサプライチェーン/エンジニアリングチェーン管理を支援する。

 ノーリツは、DELMIA Aprisoの導入によって、以下の成果を期待している。

  • トレーサビリティ強化による品質向上:製品シリアル番号と部品のシリアルロット番号をひもづけ、設備装置や検査ログも関連づけることで異常発生時(市場・部品・設備異常)にロットを追跡できるようになる。不良品の削減と製品品質の安定化を図る。
  • BOP(Bill of Process:製造工程表)の適用による原価低減:BOPを用いて、工程予実(作業時間・リソース・単価)を管理する。原価の適正化を図ることで、コスト削減を推進する。
  • 継続的に拡張可能な自働化基盤の構築:生産設備や自動搬送装置との連携により、MESを中心とした自働化工場を実現し、生産力を強化する。

 システムの導入を、ノーリツと同じ神戸市に本拠を置くコベルコシステムが支援し、BOP情報(工程順序、作業内容、使用部材、設備といった製造プロセスのマスターとなるもの)を軸に、設計、製造、品質データからなる生産現場の情報を一元管理する仕組みを整えた。

 「トレーサビリティの強化のみならず、設計や製造の条件に変更が発生したときにも、製造現場に情報をスムーズに伝達できるようになった。製造原価の適正k化の観点で、BOP情報を活用したより高精度な実績取得が可能になった」(コベルコシステム)

関連キーワード

ノーリツ / MES / 製造 / スマートファクトリー / Dassault / 兵庫県 / 神戸市 / 工場 / トレーサビリティ / 品質管理 / コベルコシステム / エンジニアリング

関連記事

トピックス

[Sponsored]

ノーリツ、スマートファクトリーに向けて製造実行/オペレーション管理システムを刷新住宅設備機器メーカーのノーリツ(本社:兵庫県神戸市)は、スマートファクトリーの実現に向けて、MES(製造実行システム)/製造オペレーション管理(MOM)システムを刷新した。ダッソー・システムズの「DELMIA Apriso」を採用して2024年10月にテスト運用、同年12月に本格運用を開始、安定稼働を確認している。導入を支援するコベルコシステムが同年12月17日に発表した。

PAGE TOP