日本オラクルは2025年1月17日、データベースサーバー専用機「Oracle Exadata X11M」を発表した。Oracle Exadataの第13世代にあたる最新機種である。従来機種のX10Mと比較すると、CPUやメモリーなどのハードウェアを最新世代のものに変えて処理性能を高めた。例えば、データベースのトランザクション処理性能は25%向上している。
日本オラクルの「Oracle Exadata」は、大容量データを高速に検索する用途に適した、データベースサーバー専用システムである。SQL処理の一部をストレージサーバーにオフロードし、ストレージサーバーからデータベースサーバーへのデータ転送量を削減するアーキテクチャによって処理を高速化している。
「Oracle Exadata X11M」は、従来機種「X10M」から約1年半ぶりに登場した最新機種である(関連記事:DBサーバー新機種「Oracle Exadata X10M」、96コアAMD EPYCを搭載しOLTP性能が3倍に向上)。
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X10Mと比べて、CPUやメモリーなどのハードウェアを最新世代のものに変えて処理性能を高めた(図1)。例えば、データベースサーバーのCPUは、X10Mと同様に96コアのAMD EPYCだが、最新の第5世代に変更し、トランザクション処理性能を最大25%向上させた。メモリーも最大33%高速化した。
ストレージサーバーは、1秒あたりの書き込みI/O処理数が最大9%向上した。OLTPにおけるフラッシュストレージの読み取りレイテンシは、最大43%高速化した。フラッシュの前段に位置するキャッシュで、データベースサーバーからRDMAでアクセス可能なメモリー「XRMEM」の読み取りレイテンシは、最大21%高速になった。
図2は、Exadataのハードウェア規格・性能の推移である。
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