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DBサーバー新機種「Oracle Exadata X10M」、96コアAMD EPYCを搭載しOLTP性能が3倍に向上
2023年6月22日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
日本オラクルは2023年6月22日、データベースサーバー専用システム「Oracle Exadata X10M」を発表した。Oracle Exadataの第12世代にあたる最新機種である。データベースサーバーのCPUに、従来機種の32コアIntel Xeonに代えて96コアAMD EPYCを採用し、従来機種のX9Mと比較してCPUコア数が3倍になった。ハードウェア性能を高めたことでトランザクション処理性能が3倍に向上している。
日本オラクルの「Oracle Exadata」は、大容量データを高速に検索する用途に適した、データベースサーバー専用システムである。ストレージからデータベースサーバーへのデータ転送量を削減するアーキテクチャによって処理を高速化している。
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今回発表した「Oracle Exadata Database Machine X10M」(写真1)は、従来機種「X9M」から約2年ぶりに登場した最新機種。OLTP(トランザクション処理)性能は従来機種比で3倍をうたう(関連記事:日本オラクル、DBサーバー新機種「Oracle Exadata X9M」を発表、IOPSを最大87%向上)。
データベースサーバーのCPUに、従来機種の32コアIntel Xeonに代えて96コ アAMD EPYCを採用する(図1)。コア数が3倍に増えたほか、1コアあたりの性能も9%向上している。メモリー容量は1.5倍の3TBに、メモリー速度はDDR4からDDR5に代えて2.5倍になった。ネットワークカードは、クライアントからのネットワーク接続性を高めるため3個から5個に増強している。
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ストレージサーバーのCPUは、従来機種の16コアIntel Xeonから、コア数が2倍の32コアAMD EPYCになった。IOPS(1秒あたりの処理数)は、従来機種比で書き込み時に50%、読み出し時に15%向上。レイテンシー(遅延時間)は17マイクロ秒未満と、従来機種の19マイクロ秒未満よりも低く抑えた。
図2は、Exadataのハードウェア規格・性能の推移である。
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