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[調査・レポート]

国内マスターデータ管理市場は2028年度まで年16.7%成長、DX/AI活用を背景に注目度が上昇─ITR

2025年1月24日(金)IT Leaders編集部

アイ・ティ・アール(ITR)は2025年1月23日、国内のマスターデータ管理(MDM)市場における規模の推移と予測を発表した。2023年度の売上金額は前年度比20.0%の18億円だった。2024年度も同21.7%増の伸びを見込み、同市場のCAGR(2023~2028年度)を16.7%と予測している。

 アイ・ティ・アール(ITR)は、国内のマスターデータ管理(MDM)市場における規模の推移と予測を示した。調査にあたって同社は、MDMを「企業内で重複したり散在したりしているマスターデータを統一的に管理することを目的とした製品・サービス」と定義する。

 2023年度の同市場の売上金額は18億円で、前年度比20.0%だった。2024年度も同21.7%増の伸びを見込む。今後の伸びも期待できることから、同市場のCAGR(2023~2028年度)を16.7%と予測している(図1)。

図1:国内のマスターデータ管理(MDM)市場における規模の推移と予測(2022~2028年度)(出典:アイ・ティ・アール)
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 ITRによると、MDMは、2010年代前半から注目が集まっていたものの、運用の難しさや導入コストの問題が原因で、活性化しない状況が続いていたという。

 近年は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やAI活用の進展を背景に注目度が高まっているという。「組織内のデータを一元的に管理してデータの品質や正確性を確保することで、顧客ニーズに適合したマーケティング活動や営業活動を促進できる」(ITR)。

 ITR プリンシパル・アナリストの浅利浩一氏によると、MDMは、グローバルビジネスを展開する海外企業では、SSOT(Single Source of Truth:信頼できる唯一の情報源)の担保を目的に標準で導入されてきたという。

 「国内でも基幹系システムやレガシー刷新を契機に導入企業が増えている。MDMは、ERPやスクラッチ開発など各種システムを横断し、品目(製商品、原材料など)、取引先、組織の主要3マスターをはじめ重要なゴールデンレコードを一元管理する基盤として、今後さらに重要性を増していく」(浅利氏)

 今回の発表は、市場調査レポート「ITR Market View:DBMS/BI市場2025」に基づく。同レポートは、DBMS(RDBMS)、BI(データ分析/レポーティング、DWH/データレイク用DBMS)、データマネジメント(ETL/データプレパレーション、データカタログ、データ品質)、レプリケーション、MDMの全8分野を対象に国内39ベンダーへの調査による2022~2023年度売上実績および2028年度までの売上予測を掲載している。

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